研究成果

研究成果

「信じるこころ」は脳内の最前部、前部前頭前野にあった!

情報科学研究科 情報生命科学専攻の石井信教授らの研究グループは、人間が、あいまいな(不確実な)情報をもとに「この判断が正しい」という信念を形成する過程が、脳の最前部に位置する前部前頭前野で行われていることを認知実験により明らかにした。前部前頭前野は(適切な意思決定によって)社会へ適合する能力に関わると考えられており、その機能の解明だけでなく、コミュニケーションなどの社会性や「こころ」に関する理解が深まることが期待される。 この成果は6月1日付けの米国科学専門誌「ニューロン」に掲載された。実験では、テレビゲームに類した迷路課題(図1)を被験者に行わせ、迷路内の現在位置に対するあいまい性を解消していく過程の脳活動を、脳活動計測装置(fMRI)を用いて測定した。最先端の統計的手法を用いることにより、被験者の行動のみから、今どこにいると思っているかを推定する、すなわち、被験者の「こころ」を読むことに成功した。また、位置に対する確信度を推定し、脳画像に照らし合わせた結果、前部前頭前野が信念を形成する部位であることを明らかにした(図2)

掲載論文

Yoshida W, Ishii S.
Resolution of uncertainty in prefrontal cortex. Neuron. 2006 Jun 1;50(5):781-9.

(2006年06月12日掲載)

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