NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

研究成果の紹介

柳川由紀助手が三菱財団から平成18年度自然科学研究助成金を受けました

9月13日、植物蛋白質解析学講座の柳川由紀助手が、(財)三菱財団から平成18年度自然科学研究助成金を受けました。本助成金は、科学・技術の基礎となる独創的かつ先駆的研究とともに、既成の分野にとらわれず、すぐれた着想で新しい領域を開拓する萌芽的研究に期待して助成が行なれるものです。自然科学のすべての分野にかかわる、すぐれて独創的な研究、さらに複数の分野にまたがる新しい現象を模索する実験・理論や、環境問題の基礎的研究が対象とされます。

財団法人 三菱財団のホームページ

助成受託のコメント

立ち上げたばかりの研究に対してこのような研究費をいただけることを非常に光栄なことと感じています。三菱財団の自然科学研究助成は、奈良先端大に赴任してはじめて応募した研究助成なのでとても印象深いです。この研究課題は私がYale大学でポスドクとして行っていたテーマをさらに発展させたもので、期待に応えるべく頑張っていきたいと思います。研究室のスタッフの皆様はじめ諸先生方のご助言、ご協力、よろしくお願いいたします。

助成受託研究テーマ

タンパク質分解の制御複合体構成因子の探索と機能解析


現在考えられているUb・プロテアソーム依存的なタンパク質分解による光形態形成の制御モデル


関連する論文
  1. 柳川由紀
    植物の光形態形成を制御する新規なCDD複合体, ユビキチン結合酵素のエンハンサーを発見
    化学と生物,44 (3), 148-150 (2006)(総説).
  2. Y. Yanagawa, S. Feng, X.W. Deng,
    Light control of plant development: A role of the ubiqutin/proteasome-mediated proteolysis. Light Sensing in plants. M. Wada, K. Shimazaki, M. Iino (Eds.) Springer-Verlag Tokyo,
    J. Plant Res. Special Issue, 253-259 (2005).
  3. Y. Yanagawa, J.A. Sullivan, S. Komatsu, G. Gusmaroli, G. Suzuki, J. Yin, T. Ishibashi, Y. Saijo,V. Rubio, S. Kimura, XW. Deng
    ArabidopsisCOP10 forms a complex with DDB1 and DET1 in vivoand enhances the activity of ubiquitin conjugating enzymes.
    Genes Dev. 18 (17), 2172-2181 (2004).
  4. G. Suzuki, Y. Yanagawa, SF. Kwok, M. Matsui, XW. Deng
    ArabidopsisCOP10 is an ubiquitin-conjugating enzyme variant that acts together with COP1 and the COP9 signalosome in repressing photomorphogenesis.
    Genes Dev., 16 (5), 554-559 (2002).

(2006年09月29日掲載)

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