ジンクフィンガー型転写因子Zbtb38の機能解析
- 演題
- ジンクフィンガー型転写因子Zbtb38の機能解析
- 講演者
- 松田 永照 博士 (バイオサイエンス領域 機能ゲノム医学研究室 助教)
- 使用言語
- 日本語
- 日時
- 2025年2月25日(火曜日) 12:00~12:45
- 場所
- L12会議室
- 内容
転写因子は、遺伝子発現の調節を介して、組織の発生や機能維持、細胞の増殖・分化・細胞死などにおいて重要な役割を果たす。しかし、未解明の転写因子も多く、その機能は十分に理解されていない。我々は、様々な細胞や組織に発現する新規ジンクフィンガー型転写因子Zbtb38(別名CIBZ)を同定し、この因子がメチル化CpGおよび非メチル化DNAに結合し、転写抑制と転写活性化の両方を持つことを発見した(1)。Zbtb38のノックダウンまたは過剰発現をマウス細胞で行った結果、この因子が細胞の増殖、分化、および細胞死において重要な役割を果たしていることが示された(2~5)。さらに、Zbtb38の全身性ヘテロ欠損マウスを作製し解析した結果、この因子が胚発生に必須であることが明らかになった(6)。本セミナーでは、Zbtb38の細胞およびマウスモデルにおける機能と、それに関連する分子メカニズムについて紹介する。
- 問合せ先
- 遺伝子発現制御
別所 康全 (ybessho@bs.naist.jp)