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マウスに自然に生じる突然変異の網羅的解析から見えてきたほ乳類ゲノム多様性維持の戦略

演題 マウスに自然に生じる突然変異の網羅的解析から見えてきたほ乳類ゲノム多様性維持の戦略
講演者 権藤 洋一 教授(東海大学医学部基礎医学系分子生命科学)
使用言語 日本語
日時 平成30年11月7日(水曜日) 13:30~14:30
場所 L13
内容
生物は、遺伝的に異なる子孫を多数産出し、自然選択と適者生存によって適応放散し進化してきたと説明されている。魚類までは多産であるものの、は虫類、鳥類、ほ乳類、とくにヒトへと進化するにつれ、産子数が極端に減少した。 70億人を越えるほど適応放散している。ヒトが、生物多様性の源泉となる突然変異による遺伝的荷重を回避しながら、高い生物多様性を保つことがなぜ可能か、大きな謎のままである。
 演者は、マウスをモデルとして、発生のごく初期32細胞期胚までに生じる変異が、次世代に遺伝する全変異の1/4を占めるという予想外の発見をした。そこで、ヒトを含めほ乳類では発生ごく初期に多数の生殖細胞系列変異を起こすことで、致死を含め有害変異を着床以前や直後に早期選択淘汰をかけることがはじめて可能となったという作業仮説を立てている。すなわち、着床前後までに有害変異に自然選択をかけ淘汰することで遺伝的荷重を軽減し、非有害変異を効率的に残し、高い遺伝的多様性を保持するという仮説である。
 発見の起因となった完全遠縁交配法および次世代シーケンサーを用いた網羅的変異解析を紹介し、提唱している作業仮説とその分子機構モデルについてご批判を仰ぎたい。
問合せ先 原核生物分子遺伝学研究室
真木寿治 (maki@bs.naist.jp)

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