セミナー情報

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生物活性物質合成に関わる潜在的生合成経路の発掘

演題 生物活性物質合成に関わる潜在的生合成経路の発掘

講演者 淡川 孝義 博士 (東京大学大学院薬学系研究科)
使用言語 日本語
日時 平成29年8月21日(月曜日) 15:00~16:00
場所 研修ホール(学際融合領域研究棟2号館1階)
内容

生合成経路とは、生体内での酵素による物質変換の経路であり、その中でも生育に必須な一次代謝以外の経路である二次代謝経路は、生物種ごとに多様な酵素反応が存在する。その二次代謝酵素の反応多様性は化学的に興味深く、合成される化合物は、抗菌、抗腫瘍など特異な生物活性を持つものが多く、その活性や作用機作は生物学的にも興味深い。これまで私は、主に遺伝子発現、酵素の機能解析を手段として、微生物の二次代謝産物生合成経路の同定、酵素の機能解析に取り組んできた。本セミナーでは、これらの研究のうち、(a)土壌細菌である放線菌由来アルカロイド化合物生合成と(b)糸状菌ポリケタイド-テルペノイド化合物生合成について紹介する。
(a)異種発現を用いた生合成遺伝子、生成物の同定、in vitroでの酵素の反応機構解析について発表する。
  (b)ゲノムデータベースからの生合成遺伝子の探索、麹菌異種発現系を用いた生成物の同定。これらの利用による人工生合成経路の構築について発表する。
これまでの研究技術を発展させ、主に生物活性化合物をターゲットとして、微生物の二次代謝産物遺伝子を異種発現、転写因子の利用等の技術を用いて発現し、微量な生成物も大量に調製し、生合成経路の同定に繋げる。微生物は植物などの共生系に生息するものをターゲットとし、得られた化合物の中から、生物-生物相互作用に関わるものを探索する。近年、生合成研究についてはその報告例が急速に増加しており、いかに簡便、迅速に研究を遂行するかが鍵となっている。そのために、現在試みている工夫や展望についても発表する。

問合せ先 植物細胞機能
橋本 隆 (hasimoto@bs.naist.jp)

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