研究成果の紹介
器官発生工学研究室の村田大和さん(M2)が京都開催の関西実験動物研究会156回研究会において「優秀発表賞」を受賞
器官発生工学研究室の村田大和さん(M2)が京都開催の関西実験動物研究会156回研究会において「優秀発表賞」を受賞しました。
受賞のコメント
この度、第156回関西実験動物研究会において優秀発表賞を受賞することができ、大変光栄に存じます。日頃の研究を評価いただき、このような栄誉ある賞を初めて頂けたことを、心より嬉しく思っております。ご指導いただいた磯谷綾子准教授をはじめ、器官発生工学研究室の皆様、動物施設の職員の皆様、大学関係者の皆様、そして両親に深く感謝申し上げます。今後も、さらなる研究の発展に向けて努力を重ねてまいります。
受賞課題名
異種間キメラの体内で作成したラット肺は呼吸機能を獲得する目前まで成熟している
受賞内容
再生医療の分野では人工的にヒト臓器を作成することが最終的なゴールの一つであり、臓器移植のドナー不足を解消できることが期待されます。
我々の研究室では動物の体内で多能性幹細胞由来の臓器を作成できる『胚盤胞補完法』を用いてマウスの体内でラットの肺を作成しました。しかしながら作成された肺は未熟で呼吸機能を有していませんでした。本研究では作成したラット肺が呼吸機能を獲得する目前まで成熟していることが明らかになりました。今後は呼吸機能を有したラット肺を胚盤胞補完法で作成することを目指します。また、本研究は将来的には大型動物の体内で、呼吸機能を有するヒト肺を作成する研究への発展が期待されます。
受賞名
関西実験動物研究会第156回研究会 優秀発表賞
受賞日
2024年12月20日
関連資料
関西実験動物研究会HP:http://www.klara.umin.ne.jp/kansai_HP/index2.html
【器官発生工学研究室】
研究室紹介ページ:https://bsw3.naist.jp/courses/courses214.html
研究室ホームページ:https://bsw3.naist.jp/isotani/
(2025年01月08日掲載)