渡辺 大輔 准教授 WATANABE Daisuke
教員インタビュー
- ご自身の研究内容やその面白さについて教えてください。
- 伝統的な発酵食品の製造では様々な微生物の働きにより保存性とおいしさが高められます。パンや酒類などの発酵に欠かせない酵母は、周囲の温度や栄養などの環境に応答しつつ、他の微生物ともかかわりあいながら暮らしています。このような微生物の複雑なふるまいや相互作用には、実に多くの謎が残されています。身近な発酵食品に潜む微生物のサイエンスを探究することで、オリジナリティにあふれた発見をしていきたいと考えています。
- 研究現場の苦労や楽しみについて教えてください。
- 発酵食品を用いた実験では手法が確立されていない場合もあり、試行錯誤の連続です。しかし、誰もやっていない実験だからこそ誰も成し得ていない新規性の高い発見に到達できることを、これまで身をもって実感してきました。自分の発見が人類共通の財産になるというのは、学問を志した者だけが味わえるこの上なく感動的な体験です。
- 期待される成果や社会的意義について教えてください。
- 微生物学はこれまで無菌操作と純粋培養により構築されてきました。その一方で、実際の生態系では、環境要因や他の生物との相互作用による影響が常に存在します。発酵食品とは、このような微生物生態を理解する上で非常に良いモデル系と成り得るのです。発酵食品の研究を通して、例えば腸内細菌叢のような複雑な微生物生態系を構築する根源的な原理を明らかにしたいです。もちろん、発酵食品のさらなるおいしさに貢献できることは間違いありません。
- これから受験する学生へ一言応援メッセージ
- 人生どうなるかわからないからこそおもしろい。
- 研究室を志望するにあたり、勉強をする上で、おすすめのサイト、本、総説などを教えてください。
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- 『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』『日本発酵紀行』小倉ヒラク
- 『もやしもん』石川雅之
- リフレッシュ方法は何ですか?
- かわいいキャラクターに癒されています。リラックマとコウペンちゃんがお気に入りです。
奈良先端科学技術大学院大学