稲垣教授

稲垣 直之 教授

神経システム生物学

ご自身の研究内容やその面白さについて教えてください。

脳内の神経ネットワーク形成のしくみや細胞移動のしくみを力の発生という視点から分子レベルで研究しています。また、細胞内分子輸送を介した細胞の形づくり解析もしています。これらの研究を通じて、生き物の驚くべき巧妙なしくみを知ることができるのは大きな喜びです。

研究現場の苦労や楽しみについて教えてください。

毎週、研究室のメンバーが見出した新たな発見に触れることができるのは楽しいです。また、研究は思った通りにゆかないこともありますが、そのような経験も問題解決能力を養う上で貴重な体験だと考えています。

期待される成果や社会的意義について教えてください。

研究成果は神経ネットワーク形成の仕組みや記憶の仕組み、免疫細胞の働き、がん浸潤の仕組みなどの深い理解につながり、現代の難病である脊髄損傷や脳外傷、あるいはアルツハイマー病や悪性腫瘍などの治療法の開発につながることが期待できます。

これから受験する学生へ一言応援メッセージ

社会での皆さんの活躍のためには、バイオサイエンスの知識や技術を学ぶとともに、問題解決力やミッションをやり遂げる力を身に着けることが大切です。日々の研究活動を通じて、これらの能力を養ってほしいと願っています。

研究室を志望するにあたり、勉強をする上で、おすすめのサイト、本、総説などを教えてください。

まずは、教科書エッセンシャル細胞生物学をしっかりと読むことをお勧めします。また、以下のサイトで研究内容のプレゼンテーションや研究室を見ることができます。研究室では、生化学、分子生物学、細胞生物学、発生生物学、生物物理学の最先端の手法を用いていますが、スタートは難しくありません。基礎からしっかりと教育します。
https://www.youtube.com/watch?v=xYvVEN7ZGJU
https://www.youtube.com/watch?v=fo3-jEQdlls
https://www.youtube.com/watch?v=6iSqtEIPPGg

リフレッシュ方法は何ですか?

運動が好きで、コロナ前は、毎週プールで泳いでいましたが、今は、毎日7千-1万歩歩いています。ワインや音楽・美術鑑賞も趣味です。