研究成果

研究成果

形質発現植物学講座の田坂昌生教授が日本植物学会「学術賞」を受賞しました

2010年9月10日、社団法人日本植物学会の開催する日本植物学会において形質発現植物学講座の田坂昌生教授が「学術賞」を受賞しました。社団法人日本植物学会賞(以下日本植物学会賞)は2004年度より制定され、植物学に関する研究業績を表彰するものです。日本植物学会「学術賞」はプライオリティーと独創性の高い研究を行い、論文等が国際的に高く評価される者に授与されます。

日本植物学会ホームページ

田坂昌生教授のコメント

【写真】田坂昌生教授この度大変名誉ある賞を受賞し光栄に思います。
日本植物学会は日本の生物学の多くの学会の中でも伝統のある学会で、広い分野の植物学の研究者が所属している学会です。私は、大学院に入学以来、植物学会に所属し、この学会をホームグラウンドの一つとして研究成果を発表してきました。もっとも、現在までに研究材料を細胞生粘菌から高等モデル植物のシロイヌナズナに変え、研究手法も細胞生物学的な手法から分子遺伝学的な手法に変えてきました。今回、これまでの研究全般をまとめて評価され受賞の運びと成りました。この間、多くの先生や同僚と共に、また、多数の学生の皆さんに助けられて研究を行って来ました。関係した全ての皆さんに感謝し、共に賞を得る事が出来たと報告したいと思います。今後も、植物学の発展に謙虚に取り組み、生物を知る面白さを皆に伝えて行きたいと思います。

受賞内容

受賞題目 : 植物の形づくりにおける堅固性と柔軟性

受賞理由 (日本植物学会のホームページより):
田坂昌生氏は、植物の体づくりのメカニズムに関する独創的な研究を主に分子遺伝学的手法を用いて展開し、世界をリードする顕著な業績をあげています。初期には細胞性粘菌を使用していましたが、約20年前からはシロイヌナズナを主な研究材料とし、ゲノム情報と変異体を駆使してその体づくりの分子基盤を明らかにしてきました。植物体を構成するほとんどの器官は頂端分裂組織によって形成されます。田坂氏は、頂端分裂組織の形成や活性の調節と維持に働く遺伝子を同定するとともに、胚発生過程を調節するオーキシンの極性輸送の新規制御因子を明らかにしました。また、形づくりに強く影響する環境要因の中から重力に着目し、重力屈性の分子機構に関する多くの新規知見を見出しました。田坂氏の独創的な発想と明確な戦略・展望に基づく研究の進め方は、この領域における研究の世界的なモデルとなっており、その貢献は極めて大きいといえます。日本植物学会学術賞に正にふさわしい研究として高く評価されます。

(2010年09月13日掲載)

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