花発生分子遺伝学研究室
Plant Stem Cell Regulation and Floral Patterning

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令和2年度

小黒 友輝(令和2年度修士修了)

築野食品工業株式会社 就職

自分の研究について

私はミロシン細胞と孔辺細胞の分化を制御する因子の同定と機能解析を行いました。ミロシン細胞は生体防御に働く内部組織に分布する細胞で、ワサビやダイコンの辛味成分を産生するのに必要なタンパク質を蓄積しています。孔辺細胞は表皮に分布し、口のような形態で光合成や呼吸に必要なガス交換に働いています。この2つの細胞は全く異なる分布、形態、機能をするにもかかわらず、その分化は共通のマスター転写因子FAMAによって促進されることが知られています。しかし、その他の分化制御に関わる因子についてはほとんど知見がありません。そこで私は4つの変異体を用いた比較トランスクリプトーム解析を行い、得られた候補因子の解析を進めることで、ミロシン細胞と孔辺細胞の分化に関与する重要な因子を同定しました。

先端大で印象に残ったこと、楽しかったことなど

先端大は環境がとても良いと思います。実験室は広く、ゼミ室と実験室にはそれぞれ自分の机があり、窮屈な思いもせず、のびのびと研究に取り組むことができました。また、伊藤研は人数も多く、先生方も親切です。そのため困ったことがあれば、すぐに相談することができました。研究だけでなく、様々なイベントやラボメンバーとの食事はとても楽しく大切な思い出です。先端大で大変充実した大学院生活をおくることができました。

後輩へのメッセージなど

あっという間の2年間でした。気づけば就活、その後はすぐに修論でした。忙しさや不安でとても大変なことばかりですが、無理はせずコツコツとこなしていくことが大切なことだと私は実感しました。悩むことはたくさんあると思います。なにかあれば、すぐに相談してしまえばいいと思います。伊藤研はどなたも優しく、頼れる方ばかりです。一人で抱え込まず、仲間と楽しい大学院生活をおくってください。

 

片桐 直哉(令和2年度修士修了)

エア・ウォーター株式会社 就職

自分の研究について

私の研究は、SUPERMAN(SUP)という転写因子の働きに着目しました。花は、「がく」、「花弁」、「雄しべ」、「雌しべ」という4つの器官で構成されています。これらの花器官は決まった数だけ作られます。しかし、SUPの機能を破壊したsup変異体では、雄しべの数が増加するという特徴的な表現型が見られます。私は、SUPの下流遺伝子の同定をすることで、SUPがどのように花器官の発生を適切に制御しているのかを明らかにすることを目指しました。

先端大で印象に残ったこと、楽しかったことなど

奈良先端大の一番の特徴は、様々なバックグラウンドの学生が、修士学生として一斉にスタートを切ることだと思います。そのため、授業などを通して他研究室の学生とも交流を深めることができ、様々な刺激を受けることができます。また、イベントなども多くあることから、研究室内での交流の機会も多くあります。その中でも最も印象に残っているのは、仮装マラソンです。イベントに向けて衣装を同期のみんなと協力して作り、結果的に仮装大賞を得られたことは忘れることのない思い出となりました。このように奈良先端大では、豊富な研究設備があり高いレベルの研究ができることはもちろんのこと、イベントも多く企画されるので多くの思い出を作ることができました。

後輩へのメッセージなど

この二年間を思い返すと様々なことがありました。研究室配属の為のテストや、学会発表、就職活動、中間発表、修論発表などがめまぐるしく過ぎていきました。私はこの二年間で多くのことを学びました。特に皆さんに伝えたいのは、「自分なりに頑張る」ということです。研究では思ったような結果が出ずに悩むこともあると思います。就職活動なども同じです。しかし、自分自身で最後に納得できるように自分なりに頑張ることが最も重要だと思います。また、伊藤研には本当に頼りになる先生方、技官さん、先輩、同期などたくさんの心強い味方もいます。つらいときは考え込まずに、頼ることも重要です。あっという間に二年間が過ぎていきますが、皆さんが最後に奈良先端大に来てよかったと思えることを願っています。

 

山口 凌弥(令和2年度修士修了)

サンヨー食品株式会社 就職

自分の研究について

私の研究テーマは「開花時期を制御する化合物の探索、及びその機構の解明」です。多くの植物は、冬の寒さを経験した 後に春の暖かさを経験することで花を咲かせます。しかし、花を咲かせるとダイコンやキャベツなどは成長が止まるため、食料としての収穫量が減少してしまいます。そのため、開花時期を制御し、植物を十分に成長させることが重要で す。そこで私は、開花時期を制御する化合物を探索し、その機構を解明することを目的としています。この機構を利用して食料としての植物の安定生産が可能となれば、食料問題の解決が見込めます。

先端大で印象に残ったこと、楽しかったことなど

先端大で印象に残ったこと楽しかったことは、研究活動はもちろんプライベートも非常に充実できたことです。大学院は研究だけというイメージを持っていましたが、駅伝大会やラボイベントなどの催し物もたくさんあり、週末は多くの友達とたくさんいろんな場所に出かけることもできました。非常に楽しい2年間でした。

後輩へのメッセージなど

大学院の2年間は本当にあっという間です。特に就活を終えるともう卒業という感じです。なので、研究も就活も遊びも悔いの残らないようにして、1日1日を充実させてください。就活・研究活動など様々な悩みを抱えてしまうこともあるかもしれません。そんな時は、伊藤研のみんなを頼ってください。きっとみんな力になってくれます。仲間と支え合いながら充実した2年間を送ってください!!

 

山田 慧士朗(令和2年度修士修了)

メタウォーター株式会社 就職

自分の研究について

私の研究テーマは「植物の種子の大きさを決める機構の解明」です。限られた栄養を子に与える場合、両親それぞれで子を残す際に有利な条件が異なることが、種子の大きさの制御に関与します。これは、他者の子との競争において、父親にとっては子に多くの栄養を与えてより大きくすることが有利であるのに対し、母親にとっては子に与える栄養を減らしてより多くの子を残すことが有利であるためだと考えられます。このため、父親は栄養量を増やすような、母親は栄養量を減らすような遺伝情報を子へ渡します。この双方の強さのバランスにより種子の大きさが変化することが知られています。そこで私はこの違いを生み、種子の大きさを決める要因と機構の解明を目的に研究を行っていました。将来的にはその機構を利用して、三大穀物である米や小麦などの可食部が大きくなるように改良することで収穫量を増加させるなど、食糧問題への応用も期待されます。

先端大で印象に残ったこと、楽しかったことなど

奈良先、中でも伊藤研は研究環境が非常に整っていると思います。また、研究に集中できるだけではなく、BBQやスポーツ大会などのイベントも数多く開催されるため、それらを通して同期のメンバーはもちろん、先輩や先生、技術補佐員の方々ともよい関係が築け、非常に雰囲気のいい研究室でした。この伊藤研で過ごした2年間は本当に楽しかったです。

後輩へのメッセージなど

皆さん一人一人に、今ここでしか出来ないことがきっとあると思います。大学院での生活は思っている以上にあっという間に終わってしまいます。やりたいこと、やるべきことに全力で取り組み、悔いのない学生生活を送ってください。

山本 春香(令和2年度修士修了)

株式会社富士薬品 就職

自分の研究について

【シロイヌナズナにおけるジャスモン酸による花弁老化制御機構の解析】

花弁は、昆虫の誘引に機能することで受粉を成立させ、遺伝的多様性を生み出しています。そのため、動物と異なり固着生活を営む植物にとって花は重要な器官です。その一方で、受粉成立後は種子成熟に栄養分を供給するために、老化が適切に進行する必要があります。しかし、花弁老化の制御機構はほとんど明らかになっていません。これまでに、私たちの研究室では、植物ホルモンの一種であるジャスモン酸を合成できない変異体では花弁の老化が遅れることを見出していました。そこで私は、ジャスモン酸に着目した花弁老化メカニズムの解明を目標に研究を行いました。

先端大で印象に残ったこと、楽しかったことなど

研究生活や環境が整っているという点はもちろんですが、一年を通してイベントが多かったことが印象に残っています。交流会や駅伝大会、研究室では誕生日会や飲み会などがあり、学生同士だけでなく先生方や技術補佐員の方々ともこのようなイベントを通して良い関係を築くことが出来、研究生活・私生活ともに有意義に過ごすことが出来ました。正直入学当初は、“大学院”という環境で、こんなに楽しい時間を過ごすことが出来ると思っていませんでした。伊藤研を選んで、本当に良かったと思っています。

後輩へのメッセージなど

研究室に配属されてからの二年間は、本当にあっという間でした。ですが、あっという間に過ぎてしまう二年間の中でも、研究や就職活動につまずいて悩んだり不安に思うことはきっとあると思います。そういう時には、伊藤研の仲間に頼ってみてください。伊藤研には、そんな時支えてくれる人たちばかりです。しっかり仲間を頼って、たまには一息ついて、充実した楽しい研究生活を送ってください!

 

田中 裕也(令和2年度修士修了)

株式会社武蔵野種苗園 就職

自分の研究について

私の研究テーマは雑種強勢という機構の解明でした。雑種強勢とは異なる系統の親同士を個配して得られるF1雑種が両親よりも旺盛な生育を示す現象のことで、この現象は現在農業にて広く活用されていますがその機構はいまだ不明です。農業分野でいたって普通に用いられているものが未だよくわかっていないということにロマンを感じ、このテーマにしたことを覚えています。

先端大で印象に残ったこと、楽しかったことなど

入学前はいろいろな不安がありましたがラボメンバーにはとても恵まれました。また研究室での食事会やイベントが多くあったので楽しかったです。研究や就職活動においても頼りになる先輩や先生方の的確なアドバイスがもらえる良い環境だったと思います。あと辺鄙な場所にありますが自然はきれいです。

後輩へのメッセージなど

入学したときは長いと思っていた2年間が気づけばあっという間に過ぎ去りました。 楽しかったこともしんどかったことも多々ありましたが、自分の考えたことをガッツリできる最後の期間なので研究、就活、やりたいこと全てを頑張りましょう。あと仮装マラソンは必修単位なので気合を入れましょう。伊藤先生がとてもよろこんでくれると思います。

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