H.T. さん/修士課程1年
奈良先端大のバイオ領域を選んだ理由は何ですか?
ここでなら自分が本当にやりたい研究を好きなだけできると考えたからです。研究設備が整っており、大学院から全員スタートが切れるというのが大きな魅力の一つでした。
バイオサイエンス領域のどんなところが良いですか?
植物分野、メディカル分野、統合分野、と幅広い学問が学べるところです。一般的に大学院に進学すると、すでに分野が限られていることが多いですが、NAISTは選択することができます。研究室配属まで時間があるので自分自身の可能性を広げることができるのが非常に良いところだと思います。
どのような研究をしていますか?
植物の免疫応答の研究をしています。私たちが風邪をひくと熱が出たり、咳が出たりします。それは私たちの体が病気に対して抵抗している証拠です。同じく植物も病原体に感染した場合、抵抗しようと免疫応答をします。この免疫応答が植物の体を守っているのです。この機構を解明できれば、植物の病気への抵抗性を上昇させて日本の農業にも貢献できると考えています。
研究室の雰囲気はどうですか?
お互いが切磋琢磨しあう環境です。研究テーマが複数存在する研究室なので、チームに分かれて研究しています。チーム内のディスカッションやチーム間での進歩共有は、研究者さながらです。各々のテーマに誇りと責任を持っているので、私も背筋が伸びる思いをしています。努力が結果に反映されやすい研究室だと思います。
奈良先端大周辺のおすすめスポットを教えて下さい!
Jolly-Pastaジョリーパスタです。チェーン店でご存じの方も多いと思いますが、チーズ・イタリアン好きの方は必見です。授業や研究で頭がいっぱいになったときによく行きます。凝り固まった頭がたっぷりチーズでとろとろです。ドリンクバーもあるので、違う研究室の友人とのおしゃべりの場にも活用してます。
あなたの考える奈良先端でうまく生活するコツは?
如何に自分のペースを構築するかだと考えています。入学当時は授業もあって、研究室配属もあって、研究も始まってくる、という激動の期間があります。ここを乗り越えるとおそらくは研究室一択の日々が待っています。研究漬けの日々に変化というスパイスを求める人も多くいると思います。しかし、大きな変化は時に自分を苦しめる場合もあります。自分の生活と研究室のバランスやペースを作ることが優先です。生活が充実してくると小さな変化にも気が付けるようになります。その気づきが、大学院生活を豊かにすると私は考えています。
寮の住心地は?
住めば天国、といったところでしょうか。単身寮に入居していますが、最初は四畳半と聞いて心配していました。実際に住んでみると、ベッド下やクローゼットを活用すれば収納は十分ですし、備蓄保管にも困りません。冷蔵庫や電子レンジ、オーブントースターを置くスペースもあります。洗濯する時間や入浴時間には気を付けていますが、他の入居者と重複したことはないので自由に利用できます。
座右の銘は?
「人生二倍の経験を」です。一度きりの人生ですから、沢山の経験を積みたいと考えています。どんな人でも沢山の選択肢から自分の人生を選んで生きていると思います。私は、経験値が豊かになるような人生選択を、今までも、これからもしていこうと考えています。
「これは他の人が経験したことがないだろう」ということがあれば教えて下さい。
狩猟経験があります。奈良の人には怒られそうですが、自分の食べているものとその責任には向き合いたいと考えています。農家にお世話になっていたので、稲作や野菜生産、酪農など生きる上での知識は豊富です。サバイバル能力が高めだと自負します。
(2023年7月 掲載)
※掲載内容はインタビュー当時のものです。