進学相談室

バイオサイエンス領域では、本領域への進学を考えている方の相談をいつでも 受け付けています。

例えば、研究室選びに迷っている、進学したいけど漠然と不安、受験について いろいろ知りたいなど、疑問に思っていることがありましたら、随時質問や相談に応じます。まずは気軽にお問合せください。

また、オープンキャンパス学生募集説明会いつでも見学会などの機会もご利用いただけます。

相談や質問をご希望の方は、以下のフォームからお問い合わせください。

これまでに問合せがあった主な内容を以下に記載しています。参考にしてください。

入試Q&A

小論文について

参考文献はある方が望ましいですが、スペース(A4 2ページ厳守です)に制限があるため、可能な範囲で重要なものを示すようにしてください。
参考文献リストをつけなくても、本文中に出典がわかるような書き方でも結構です。場合によっては参考文献が全く無い場合もあり得るので、必須ではありません。

2つのテーマを合わせてA4 2枚にまとめて下さい。

問題ありません。

現段階で卒業研究で良い結果が出ている学生はほとんどいないと思います。面接でも結果について評価することはありません。面接では小論文をもとに、質疑応答、議論を通じて受験生の能力を評価します。小論文の内容は卒業研究とされる方がほとんどですが、それ以外でも問題ありません。面接では、書かれた小論文の背景となる事象をきちんと理解しているか、その背景を基に論理が展開されているか、を問うこととなります。

本学に入学したら取り組んでみたい研究分野や課題について、本学のホームページなどを調べて書いてください。そう思うに至った経緯や理由なども添えてください。なお、入試成績優秀者の優先配属研究室や入学後の配属先研究室については、小論文とは関係なく、改めて研究室志望を伺った上で選考していきます。
書き方にお悩みの方は、希望する研究室の先生にいつでも見学会で相談したり、進学相談室で相談したりすることも可能です。また、学生募集説明会等でも入試対策のポイントをご説明しますので、是非参考にしてください。

ほとんどの受験生が、研究期間が短い中で小論文を書いて提出しています。すでに何かしらの研究結果を得ている方は稀です。試験は、そのような状況の中で、小論文をもとに面接官との質疑応答の形で進められます。
ご自身の研究テーマについて理解(背景、目的、方法、もしあれば結果や、考察についても)を深め、それらを表現、議論することが求められます。結果の有無は評価の対象ではありません。
どの回に受験していただいても大丈夫ですし、正解はありません。ただ、研究室優先配属など枠のあるものは、早い方が有利なこともあります。

小論文では、研究レポートで一般的な背景、目的、方向、結果、考察のフォーマットをお薦めしています。内容はご自身の研究や、他の人の研究、ご自身の興味のあるテーマでも構いません。小論文の内容によっては必ずしもこれがベストのフォーマットではないかもしれませんので、最適化していただいて問題ありません。

卒業研究をおこなっていない場合には、バイオサイエンスについて自習したことについて書いてください。小論文に基づいて面接をおこないますので、自分が比較的よく理解していることについて書いてください。面接では、小論文の内容を題材として科学的に議論する能力や研究に対する意欲(本学に入学後に成長できそうか)をより重視して評価を行います。

特に指定はありませんので、ご自由にお書きください。
「既存の研究」について何をどれくらい書くかは、何を小論文で伝えたいのかによって変わってくるでしょう。

そのような方も多いと思います。自分がどういうことに(分野でもキーワードでも)に興味があり、現時点ではどういう研究ができる研究室を志望しているか正直なところを書いていただければいいです。どのようなことを書けば正解・不正解ということはありません。少なくとも本学に関心があり、最低限の下調べはされていることが伝わるように書いて下さい。

小論文はデータの良し悪しではありません。どういう背景、目的で研究しているかを書いて下さい。どのようなアプローチで何をしようとしてうまくいっていないと書いていただいて構いません。その後、うまくいっていないことに関してどのように考察するか、あるいは仮にうまくいった場合どのようなインパクトがあるかポイントを掴んで説明できればいいです。もし、小論文では書ききれなくても、面接の質疑応答で説明できたら高評価になります。現在いいデータが出ていないというのは入試に関してはマイナスになりません。

良いです。なるべくサイエンスに関連してほしいですが、これまでも法学部や文学部の方がその内容を書かれて受験しています。小論文の内容に沿って質疑応答を面接時にできるようにしてもらえれば良いです。ただ、その内容は今後バイオサイエンス領域に入学してどれだけできそうかを判断するため、内容に沿って質疑応答がしにくい場合は、必然的に本学に入学したら何をしたいのかをメインに行うことになりますのでご了承下さい。

入試について

英語はこれから先、重要ですが、こと入試だけに関して言えば配点は高くなく、極端な場合、英語の点数が0でも面接で良い成績を修めれば十分合格は可能です。
他分野からの参入も推奨していますので、説明・回答の論理性や将来の伸び代を感じさせるやり取りであれば高得点が得られる評価基準で行っています。

質疑応答で小論文の内容に基づいた基礎知識を問います。自身の小論文の内容の背景となる基礎知識を適切な教科書でしっかり学修しておいてください。
(受験生によっては必ずしもその知識はEssential細胞生物学に書かれたものではないことがありますので、教科書の種類は問いません)

出願時に提出された小論文の内容に沿って面接試験がおこなわれます。
また、英語に関してはTOEICなどのスコアを提出していただきます。TOEICなどのスコアに有効期限や最低点は設けていません。

TOEICのスコアに有効期限や最低点は設けていません。令和6年度入学者の出願時のTOEIC点数は以下のとおりです。

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はい。2022年の入学者選抜試験より、TOEIC IP のスコア利用が可能になりました。

面接試験は、提出された2つの小論文(「これまでの修学内容について」と「本学において取り組みたい研究分野・課題について」)に基づいておこないます。小論文に書かれた卒業研究について、背景・目的(何がわかっていて何が重要な課題か)や手法(原理や妥当性)、予想される結果とその解釈、また研究の完成時に期待される成果などについて、よく理解していることが重要です。小論文に書かれた内容をもとに、科学的に説明・議論する能力や研究に対する意欲・熱意、また本学入学後に成長できそうか等について評価します。

いいえ。3回の入試では原則として同じ基準で合否を評価します。しかしながら、通常、第3回(3月)入試で優秀な成績を収めても4月入学時から学生宿舎に入れる可能性は低いです(しばらくして部屋に空きが出れば入れます)。また、入試成績優秀者に認められる、合格時の研究室内定(優先配属)枠も、研究室によっては第1回入試で全て埋まる可能性があります。

正装である必要はなく、服装で評価することはありません。一般常識的な判断で、落ち着いた服装で受験してください。

はい。他大学で博士前期課程を修了または修了見込みの方の入学を積極的に受け入れています。

ご自身で書かれた小論文の内容に関して、その論理や意味をよく理解しておくことが大事だと思います。
「専門的な単語や知識」について問われるというよりも、小論文の論理性や、研究に取り組んでみたいと考えた動機、などを問われると考えてください。

小論文内容に関する口頭発表で、こちらで厳密に時間を制限することはあまりありませんが、常識の範囲内に収めていただくようお願いします。
与えられた時間で最大のパフォーマンスを発揮するような局面は、今後頻繁にありますので、そのよい訓練と考えていただければと思います。

発表は「これまでの修学内容」をメインに「入学後に行いたい研究」を合わせて5分程度で説明していただければ良いと思います。

受験票ダウンロード時に配布される「受験者の心得」をよくお読みください。
また、本部サイトの「よくある質問(FAQ)https://www.naist.jp/admission/exam/QA.html もご参照ください。

統計はありませんですが、だいたい半々ぐらい、もしくは推薦が少し多いぐらいです。
協定がない高専もあるのでその場合、当然推薦はありません。協定がある高専でも一般入試で受験される方もいます。推薦選抜でも学力を見ますので、そんなに差があるわけではないと思います。

出願の際に希望研究室を3つほど聞きますが、必須ではありません。アンケートとして聞いているだけで、実際に合格して優先配属となった場合にはマッチングを図りますが、第1志望、第2志望という形で聞くことはありません。
バイオサイエンス領域を受験して情報科学領域を第2志望としたいという意味でしたら不可能です。

それはありません。少なくとも面接官にとっては関係があると思って聞いています。また、さすがにバイオサイエンスを受験するなら知っておくべきだろうということに関して質問されることもありますが、皆さんを落とそうという観点で関係のない質問をすることは絶対にありません。

どちらでも結構です。ただ後期課程を受験するには受験資格が必要です。本来修士を修了したという資格がないと受験できませんが、6年制の薬学部という場合は出願資格審査をして、修士修了と同等の学力があると本学が認めた場合は博士課程に応募できるという形になっています。これは文科省が定めているもので本学に限ったことではありません。要綱に出願資格審査という項目がありますので、そちらを確認して審査を依頼してください。

全くありません。これまでも積極的に社会人の方を受け入れています。実際に多くの社会人経験者が奈良先端大で修学後、大学等研究機関や企業等で活躍しています。
あるいは、企業に在職しながらの入学・修学も応相談です(この場合、受入希望研究室に事前に連絡を取ってご相談ください)。

研究室訪問について

研究室訪問については「いつでも見学会」https://bsw3.naist.jp/entrance/visit.html よりお申し込みください。 興味のある研究室について、ホームページなどで下調べをされると当日をより有意義に過ごしていただけると思います。

必ずしも必要ではありません。ですがそれが皆さんにとって良いと思うのであれば是非コンタクトをとってみて下さい。小論文の作成で情報収集される際に、より良い小論文を書くための示唆が得られるかもしれません。

入学について

秋入学でも5年一貫コースに入ることは可能です。また、成果次第ですが、必ずしも5年間在籍する必要はなく、4年や4年半での学位取得も可能です。

大多数の入学者と比べると若干のギャップはありますが、留学生であれば同じ年齢の方も多いです。いずれにせよ、年齢は入試の評価対象にはしていません。また、20代後半であれば、順調に行けば30代前半で博士号も取得可能です。博士としてであれば、その後の就職に関しても年齢が特に問題になることはないと思います。

正確な割合は分かりませんが、ほとんどのみなさんがこれまでと違う研究をしていると思います。ただ分野としてどれぐらい変えているかというと、文系だったが理系に変えた方、化学だったが生物に変えた方、あるいは今までも微生物を研究しており、奈良先端大でもある程度近いが別の研究という方もいます。いずれの場合も周囲と違うと感じる機会は少ないと思います。

いいえ。本学では大学での専攻にとらわれずに、さまざまな分野からの学生を受け入れています。また入学試験でも、大学での専攻によって不利になることはありません。面接において、専門外(特にバイオサイエンス専攻)の方にわかるようにご自身の研究に関して重要なポイント(背景、目的・意義、手法、結果や期待される成果・展望など)を簡潔にご説明ください。

まず、周囲がどうあれ、しっかりと自分の信念を貫いて理想的な研究者になれるように努めることが重要だと思います。人々の日常生活のあらゆる場面が科学技術と深く関わっている今日では、優れた基礎研究を進める上でも社会との関係を考えることが必要不可欠です。バイオサイエンス領域では、社会の中での科学のあり方を考えたり、社会とのコミュニケーションの意義と技法を学んだりする科目も用意し、科学技術社会を支えていく多様な人材の養成を後押ししています。

バイオサイエンス領域はこれまでにもさまざまな分野出身の学生を受け入れています。カリキュラムは分野外の方にも対応した講義・演習科目を用意しています。例えば、基礎科目や概論(名称は変更の可能性あり)といった講義では、大学学部レベルの基本的な知識をおさらいします。農学、生物工学、医療系などの生物関連以外にも、天然物化学、機械工学、電気工学、法学など多様な分野からの入学者が本学で無事に修了し、様々な分野で活躍されています。

学生生活について

博士前期(修士)課程(M1-M2)ではレベルに応じた英語授業の他、ネット教材を利用して、継続的にいつでも英語を自習できるシステムをもうけています。また、博士後期課程(D1-D3)では英語でのプレゼンテーションをおこなう機会も多く、外国人教員による個別指導も受けられます。定期的にTOEIC試験を実施し、学生の英語力を継続的に確認しています。また、様々な国から来られた留学生も多く、彼らと交流・議論することで実践的な英語スキルを高められる環境にあります。さらに、(現在は新型コロナウイルス感染症の影響等により休止中ですが)、博士後期課程においては、大学の旅費でD1全学生は数週間の海外滞在実習をおこないます(単位認定)。個々の学生のTOEIC成績により、研究主体のラボステイ(米国カリフォルニア州立大)か語学学校での英語研修のどちらかとなります。

はい。学生定員の相当な割合を収容できる学生宿舎が敷地内にあります。 博士後期課程の学生および留学生は希望すれば学生宿舎に入ることが可能です。前期課程(修士過程)の学生については、入試成績の優秀者から優先的に入居ができます。

第2種については希望者全員が貸与をうけられます。
第1種については、入試成績優秀者は入学前に貸与の予約が可能な上、入学後にも入試成績に基づいて貸与の対象者が追加されます。また、その他に入学金・授業料の免除制度があります。

ティーチング・アシスタント(TA)制度、リサーチ・アシスタント(RA)制度があり、講義や研究活動の補助をすることで経済的支援が受けられます。自身の研究・勉学の負担にならない程度です。博士後期課程では、授業料免除(D1)やTA・RA支援の増額など経済的支援をより充実させていますし、加えて学内にフェローシップ制度があり優秀者が採択されています。また、日本学術振興会特別研究員など学外のフェローシップへの応募もサポートしています。

博士前期課程を修了し、修士号をとったみなさんはさまざまな企業に就職し、活躍しています。また、博士後期課程を修了し、博士号を取得したみなさんの進路は、本学や国内外の他大学の教員、研究員(ポスドク)のほか、企業などでも活躍されています。バイオサイエンス関連の研究・開発系の企業が多いですが、他分野(情報、工学、化学系など)の企業にも多く進出されています。多くの企業で異分野進出を目指す動きが活発化しており、ある分野・企業に行くのに特定の分野・研究室が有利になるといった単純な図式は当てはまりません。どのような研究に従事されるにせよ、日頃からご自身の実力を高めたり視野を広げたりする努力が重要です。なお、博士後期過程の修了者は、就職先で研究・開発職のポジションに就く比率が格段に高まっています。詳しくは、卒業生の声などをご参照ください。