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ヒメツリガネゴケ葉細胞から頂端幹細胞へのリプログラミング過程における転写スイッチ蛋白質の同定およびその標的遺伝子の探索

演題 ヒメツリガネゴケ葉細胞から頂端幹細胞へのリプログラミング過程における転写スイッチ蛋白質の同定およびその標的遺伝子の探索
講演者 宮脇 香織 博士(日本学術振興会)
使用言語 日本語
日時 平成23年4月8日(金曜日) 16:00~17:00
場所 L12会議室
内容 植物細胞は多細胞体としての個体を構成する一部として機能する一方で、一細胞からでも独立して個体再生するような分化全能性を持つことができる。私はこの植物細胞の持つ多面性に興味を持ち、分化・脱分化に必須な「植物細胞の幹細胞化」のメカニズムを明らかにしたいと考えている。
 ヒメツリガネゴケは、分化細胞から多能性幹細胞へのリプログラミングが短時間で効率よく簡便に誘導されるため、植物の幹細胞化過程の分子機構の解析に適している。本研究の目的は、ヒメツリガネゴケのリプログラミング過程の分子機構の一端を担う因子を同定し、下流因子をゲノムワイドに同定することによって、その転写ネットワークを明らかにすることにある。
 私たちは初めにリプログラミング過程における発現解析を行った。次に、ドミナントネガティブ型の過剰発現株を用いたスクリーニングを行い、リプログラミング過程に影響を及ぼす転写因子を同定した。さらに、その因子の直接ターゲット群を同定した。その結果、以下の3点がわかった。1)bZIP型転写因子であるStress Responsive Bzip1 (SRB1)のドミナントネガティブ型タンパクはリプログラミング過程を阻害する。2)SRB1と転写活性化ドメインVP16の融合タンパクは幹細胞化を促進する。3)SRB1は主に熱ショックタンパク(HSP)遺伝子群の上流に直接結合し、発現誘導する。これらの結果より、SRB1はHSPを介してヒメツリガネゴケのリプログラミング過程を促進することが示唆された。
問合せ先 植物グローバル
倉田 哲也 (tekurata@bs.naist.jp)

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