粘膜上皮細胞におけるマイクロリッジ形成原理と機能と解明へ向けて
- 演題
- 粘膜上皮細胞におけるマイクロリッジ形成原理と機能と解明へ向けて
- 講演者
- 稲葉 泰子 博士(バイオサイエンス領域 遺伝子発現制御研究室 助教 )
- 使用言語
- 日本語
- 日時
- 2026年3月11日(水曜日) 09:00~09:45
- 場所
- C109
- 内容
粘液は粘膜上皮において、生体と体外を区別し病原体の侵入を防ぐバリ ア機能として生体防御の最前線で重要な役割を担っている。マイクロリッジ はゼブラフィッシュからヒトまで粘膜上皮細胞において共通してみられる細 胞表面から突出した指紋状のひだ構造として知られている。マイクロリッジ は細胞骨格であるアクチンを主要構成分子とするが、その形成分子メカニ ズムや機能は長らく不明のままであった。 私たちは体表全てがマイクロリッジで覆われているゼブラフィッシュをモデ ルとし、ケラチンやPlakin分子がマイクロリッジ形成制御に関与することを見 出した(文献1)。さらにこれまで不明であったマイクロリッジ膜変形制御メカ ニズムについて、膜結合、湾曲蛋白質であるI-BAR domain proteinが必要 である事が分かった(文献2)。 細胞がつくるかたちが、組織、個体においてどのような役割を果たすのだ ろうか。私はマイクロリッジをモデルに、細胞がつくるかたちと粘膜上皮細胞 をとりまく環境におけるマイクロリッジの機能について、粘膜バリアを中心に 分子から個体まで階層を超えた研究に取り組みたい。 本セミナーではこれまでの研究成果を報告するとともに、今後の研究展望 についても紹介する。
- 問合せ先
- 植物代謝制御
出村 拓 (demura@bs.naist.jp)
奈良先端科学技術大学院大学