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シロイヌナズナの胚発生におけるパターン形成機構の解析

演題 シロイヌナズナの胚発生におけるパターン形成機構の解析
講演者 吉田 彩子 博士 (オーストリア科学技術研究所 博士研究員)
使用言語 日本語
日時 平成28年4月25日(月曜日) 10:30~11:15
場所 L12会議室
内容 多細胞生物の形態は秩序だった組織・器官パターンの構築により形成される。動物細胞とは異なり、植物細胞は硬い細胞壁に囲まれており、移動することができない。よってボディパターンの形成において、細胞分裂軸と伸長方向の決定は重要な役割を持つ。細胞分裂軸と伸長方向は、遺伝子による制御に加え、幾何学的性質、物理的性質により調節されることが知られている。そこで私はこれらの性質に着目しつつ、発生過程でのパターン形成機構を、シロイヌナズナの胚を用いて研究してきた。シロイヌナズナの胚は、構造が単純であることから形態形成研究における良いモデルである。しかし大きさが非常に小さいことや、分厚い胚珠の細胞層内に存在することから、取り扱いが難しく、細胞生物学的な研究はあまり進んでいなかった。そこで共同研究者とともに、共焦点顕微鏡画像を3次元で可視化かつセグメンテーションし、細胞の幾何学的特徴を定量化するためのプロトコールを確立した。そして、初期胚において幾何学的要因により制御されていた細胞の等分裂が、オーキシンシグナリングの活性化により、不等分裂に変化することを示した。これらの結果に加え、未発表データも紹介しつつ、胚発生のパターン形成を制御する因子について考察したい。
問合せ先 構造生物学
箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp)

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