植物の器官形成におけるオーキシン依存的な転写制御機構
- 演題
- 植物の器官形成におけるオーキシン依存的な転写制御機構
- 講演者
- 井藤 純 博士(奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 植物形態ダイナミクス)
- 使用言語
- 日本語
- 日時
- 2013年5月24日(金曜日) 17:00~
- 場所
- L13会議室
- 内容
- 植物ホルモンの一つであるオーキシンは葉や根、花といった器官の形成に重要な役割を果たす。細胞におけるオーキシン応答の中心となるのがオーキシン応答性転写調節因子(ARF)とその抑制因子(AUX/IAA)によって制御される遺伝子発現の変化である。しかしながら、オーキシン応答性転写制御機構には未だ不明な点が多い。私たちは、オーキシンを介した器官形成に関与する新規遺伝子として、メディエーターの制御複合体を構成するMED13のシロイヌナズナホモログMACCHI‐BOU2(MAB2)を見出した。本セミナーでは、オーキシンを介した器官形成の一つである側根形成過程でのオーキシン応答に焦点を当て、MAB2を中心とした研究の取り組みについて紹介する。
参考文献:Ito et al. (2011) Plant Cell Physiol. 52. 716‐722. - 問合せ先
- 構造生物学
箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp)