小胞体ストレストランスデューサーOASISと骨格形成
- 演題
 - 小胞体ストレストランスデューサーOASISと骨格形成
 - 講演者
 - 村上 智彦 博士 (宮崎大学医学部 解剖学講座 分子細胞生物学分野)
 - 使用言語
 - 日本語
 - 日時
 - 2011年2月4日(金曜日) 16:00~
 - 場所
 - バイオサイエンス研究科 L12会議室
 - 内容
 細胞内外からの様々なストレスにより小胞体内腔に折りたたみ不全のたんぱく質が蓄積する状態を小胞体ストレスと呼ぶ。これまで小胞体ストレスは細胞死を誘導する細胞にとって不要なものであると考えられてきた。しかしながら、近年、小胞体ストレス=細胞死ではなく、小胞体ストレスが起点となる生体制御機構が存在することがわかってきた。我々のグループでは、以前から細胞種選択的に発現する小胞体ストレストランスデューサーであるOASISファミリーたんぱく質(OASIS, BBF2H7)の機能解析を進めている。それぞれの遺伝子欠損マウスを解析した結果、最近我々は、OASISは骨形成、BBF2H7は軟骨形成に必須であることを発見し、小胞体ストレスによる骨軟骨形成制御機構の存在を見出した。本セミナーにおいては、OASISに焦点を当て、骨形成におけるOASISの役割、また骨形成とは異なる、成長におけるOASISの役割を紹介する。
- 問合せ先
 - 細胞構造学講座
塩坂 貞夫 (sshiosak@bs.naist.jp) 
        奈良先端科学技術大学院大学