セミナー情報

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ライブセル解析で迫る花粉管ガイダンスと重複受精の仕組み

演題 ライブセル解析で迫る花粉管ガイダンスと重複受精の仕組み
講演者 東山 哲也 教授(名古屋大学大学院 理学研究科/
ERATO東山ライブホロニクスプロジェクト)
使用言語 日本語
日時 2011年10月14日(金曜日) 16:00~17:30
場所 大セミナー室
内容
多細胞生物において、個々の細胞は、近距離あるいは遠距離にある他の細胞とコミュニケーションをとりながら、自分の位置や役割を知ります。私は顕微鏡下に見られる個々の細胞の個性に興味があり、これまで顕微鏡下にある細胞や分子を狙って自由自在に操作・解析できるようにしたいと考えてきました。そのような生物学分野をライブセル生物学と位置付け、その展開を目指しています。
これまで主に、植物の生殖過程で見られます、「花粉管ガイダンス」と「重複受精」という現象について研究を進めてきました。植物(被子植物)では、受粉後に発芽した花粉管細胞が、めしべの中を長距離伸長し、正確に卵細胞のある胚のう(雌性配偶体)まで到達します。我々は、胚のうが裸出するユニークな植物であるトレニアに着目し、in vitroでの顕微細胞操作を中心とした解析から、卵細胞のとなりに2つある助細胞という細胞が、LUREと名付けた複数のペプチドを分泌して花粉管を誘引することを発見しました(Higashiyama et al., 2001, Science; Okuda et al., 2009, Nature)。また、花粉管から放出される2つの精細胞が重複受精する仕組みについて、ライブイメージング解析で初めて実際の様子を捉えることに成功しました(Hamamura et al., 2011, Curr. Biol.)。
こうした知見から、我々の興味はさらにめしべの組織中で起こっている複雑で精密な制御にも向かっています。最近の取り組みと、明らかになってきた興味深い知見を紹介します。
問合せ先 細胞間情報学
高山 誠司 (takayama@bs.naist.jp)

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