研究室・教員

卒業生の声 - 拡がるNAIST遺伝子 -

渡辺 尚英 さん

就職先
ラトガース大学 ニューブランズウィック校 バイオテックセンター
修了年度
1999年度(博士) 細胞間情報学
渡辺 尚英さんの近況写真

みなさん、こんにちは。私は平成7年に奈良先端大のバイオサイエンス研究科細胞生物学専攻に入学し、平成12年3月に博士課程を修了しました。私の大学院選びで重視したのは、ずばりチャレンジングでかつ一流の研究ができそうなところ、さらに生活や研究環境面を大きく変えられるところでした。日本では未だに出身大学の大学院、さらに出身研究室で研究を継続することが多いと思いますが、ここアメリカの大学ではそのようなことはまずありえません。大学院は実験技術だけでなく、科学的な思考方法や問題設定の仕方、その解決方法を学ぶところです。ただし、これらは自分自身の実体験(トレーニング)から習得していくしか方法はありません。したがって、将来研究者としてやっていくためのトレーニングを受けるためには、少なくとも世界の最先端で一流の研究をしている専攻、研究室を選ぶことが重要です。奈良先端大にはきっとあなたの希望に沿った研究室があると確信します。

大学院時代の私はホウレンソウやタバコを研究材料に光合成色素であるクロロフィルの生合成に関わる酵素の研究を行っていました。その過程で、研究者として必須な科学的な思考、問題設定、そして解決方法を学びました。実験手法としては生化学的手法を中心に、分子生物学(遺伝子工学)、生理学的、細胞生物学的手法など效範な技術を習得することができました。これらは今の私にとってかけがえのない財産となっています。

現在は米国ニュージャージー州にあるRutgers(ラトガース)大学、バイオテックセンターの中にあるEric Lam教授の研究室でアラビドプシスを材料に植物のプログラム細胞死に関わる調節因子の解析を行っています。同教授のグループはこの分野の第一人者としても有名です。私のいるフロアーでは植物と病原体(病原菌、ウイルス、カビ)との相互作用の研究が活発に行われており、研究室間の交流や共同研究も盛んです。この3年ほどの間で研究室のメンバーはめまぐるしく変わり(アメリカのラボでは日常茶飯事)、出身国はアメリカ、日本、フランス、ポーランド、ブラジル、中国、インド、と多国籍です。そんな環境の中で下手な英語を使ってコミュニケーションをとり、実験をして良いデータを出し、ボスや仲間の信頼を得ていくのは容易なものではありません。ボスの研究に対する姿勢は非常にシビアで我々ポスドクは高い生産性と論理性を求められます。興味のある方は私たちの研究室のホームページを覗いてみて下さい
( http://rutgerslamlab.weebly.com/ )

最後に、この場をおかりしまして、お世話になった方々に心より感謝いたします。

【2005年10月掲載】

一覧へ戻る