R.F. さん/博士課程2年
奈良先端大のバイオ領域を選んだ理由は何ですか?
高専の卒研でアフリカツメガエルの変態を研究していたことと、中学生のころから神経のことに興味があったことが主な理由です。
バイオサイエンス領域のどんなところが良いですか?
ほかの大学院と比べて独特な受験制度になっていて、入学後に研究室選びをゆっくり時間をかけてできるところが良いと思います。僕はウェットの実験から、計算機を使用したシミュレーション系の研究をするように研究の方向性を変えることができ、大変満足しています。
どのような研究をしていますか?
細胞が移動・変形をするための力を生み出す過程のモデリングや、移動方向を決めるメカニズムを研究しています。特に興味を持っているのは、細胞が周囲の環境から受け取った「シグナル」と「ノイズ」を分ける仕組みについてです。
研究分野を変えてみてどうでしたか?
僕は高専でウェットの実験をしてきましたが、奈良先端大ではドライの研究をすることにしました。また、内分泌系という個体スケールから細胞スケールへ研究対象をシフトした意味でも研究分野が変わっています。高専時代から趣味で学んだプログラミングの知識や、工学のための数学・物理学の知識が大いに役立っており、自分にマッチした分野がみつかったと感じています。また、データサイエンスの知識を活用しながら生物学の研究を行うことに、日々刺激を与えられています。
研究室の雰囲気はどうですか?
先生の人柄がよく、楽しい後輩にも恵まれていて、日ごろから研究室では冗談を言いながら和気あいあいと過ごしています。指導教員とのミーティングを毎週行い、進捗を確認しながら研究もしっかり進めています。
寮の住心地は?
僕個人の意見としては、静かで暑すぎることもなく、寮の住み心地はおおむね満足です。しかし、人によっては隣人に左右される部分が大きいそうです。今年に入ってきた新入生は、隣人のタバコの煙が気になるといっていました。
自画自賛して下さい。
生活をなんとかしつつ、研究室のメンバーとコミュニケーションをとりながら、いままで研究をすすめてこれているので、自分ではよくやっていると思っています。こういうのもなんですけども、ラボの院生の空気は僕が握っているといっても過言ではない(かも)。
こだわりを教えて下さい
日ごろから知識の幅を広げるために、なるべく研究と直接関係のないことも学ぶようにしています。最近は、保険数理の勉強をしています。あとは、話しかけられやすい雰囲気を作るように頑張っている(つもり)です。
(2022年6月 掲載)
※掲載内容はインタビュー当時のものです。