学生インタビュー
- バイオサイエンス領域のどんなところが良いですか?
- 研究に集中できる環境が非常に整っているところだと思います。例えば、私の所属する研究室には結晶化ロボットがあり、精製したタンパク質を準備すれば、数時間で数百条件の結晶化スクリーニングを行うことができます。以前、手作業でタンパク質の結晶化実験を行った際には、条件ごとに一つ一つサンプルを添加する必要があり、時間もかかり、ミスも起こりやすい状況でした。すべての条件を準備するだけで二週間以上かかったこともあります。その経験と比べると、現在の研究環境は非常に効率的で、研究を大きく前に進める力になると感じています。また、国際的な環境が整っています。各研究室には一、二名ほどの留学生が在籍していることが多く、助教の先生方によるゼミが英語で行われることもあります。そのため、日常的に英語で研究内容を説明したり、議論したりする機会があり、研究力だけでなく英語力も自然に伸ばすことができます。さらに、毎年夏に開催されるサマーキャンプでは、英語での口頭発表やポスター発表に挑戦する機会があります。自分の研究を英語で伝える経験は、国際学会や将来の就活活動にもつながる貴重な学びになると思います。
- どのような研究をしていますか?
- ファージ由来の溶菌タンパク質が、細菌の生存に必須な標的タンパク質をどのように認識し、その機能を阻害して溶菌を引き起こすのかを、構造生物学的と生化学的手法を用いて解明する研究をしています。この知見を薬剤耐性菌にも有効な新しい抗菌薬の開発につなげたいと考えています。
- 研究室の雰囲気はどうですか?
- 研究室の雰囲気は、とても相談しやすくて温かいと思います。普段はそれぞれが自分のテーマに集中して研究していますが、分からないことがあれば先輩や助教の先生に気軽に質問できます。こちらから質問しやすいだけでなく、先輩や助教の先生の方からも「大丈夫?」「一人でできそう?」と声をかけてくださることがあります。もちろん、自分で考えて進めることも大切にされていますが、困った時にはすぐ相談できる、温かい雰囲気の研究室だと思います。
- NAIST周辺のおすすめスポットを教えてください(お店、遊び、みどころ)
- 私のおすすめスポットは、生駒にある宝山寺です。NAISTから北生駒駅を経由して、電車で約1時間ほどで行くことができ、休日の小旅行にぴったりです。奈良らしい歴史と生駒山の豊かな自然を楽しむことができます。多宝塔から奥の院へ続く石段は、少し山歩きをしているような雰囲気があり、歩いているだけで気分がすっきりします。また、鳥居前駅から宝山寺駅までは、日本で最初に開通した営業用ケーブルカーに乗ることもでき、移動中も歴史を感じながら楽しめます。
- 寮の住み心地は?寮生でない方は通学について教えてください。
- 現在、シングルルームに住んでいます。一人で落ち着いて過ごせる環境なので、とても住みやすいです。引っ越してきたばかりの頃は家電があまり揃っていませんでしたが、学校のGSKリサイクルマーケットを利用して、冷蔵庫やIHコンロを無料で譲っていただきました。また、友人が運搬を手伝ってくれたおかげで、スムーズに新生活を始めることができました。初めてNAISTに来た私にとって、このようなサポートはとてもありがたく、生活を始めるうえで大きな助けになりました。
- 自画自賛してください。
- 修士課程では、溶菌タンパク質LysMの構造機能解析に関する研究に取り組み、その成果が研究室の先生方との共著論文として、2025年に国際誌 Science Advances に採択されました。実験がうまくいかない時期もありましたが、粘り強く取り組んだ経験は、今後の研究生活においても大きな自信になっています。
※掲載内容はインタビュー当時のものです。
(2026年6月掲載)
奈良先端科学技術大学院大学