植物グローバル教育プロジェクト(略称・植物グローバル)は、植物科学グローバルトップ教育推進プログラムの遂行のためにNAISTバイオサイエンス研究科に設置された研究室です。
植物グローバルは、田坂昌生併任教授と、研究教育を担当する4つのグループ(ゲノム・トランスクリプトーム解析グループ、タンパク質ネットワーク解析グループ、タンパク質質量分析グループ、バイオイメージンググループ)、及び事務補佐員一名から構成されています。
各グループは、特任准教授または特任助教一名、技術補佐員一名から構成されており(ゲノム・トランスクリプトーム解析グループはポスドク一名を含む)、各特任准教授は、それぞれゲノム・トランスクリプトーム解析、タンパク質複合体精製解析、プロテオミクス解析、バイオイメージングの技術開発・指導を担当しています。
植物科学グローバルトップ教育推進プログラムは、文科省の支援を受け、平成22年度からNAISTバイオサイエンス研究科を拠点として始まった5年間のプログラムです。
本プログラムでは、NAISTを中心に、東京大学・京都大学・名古屋大学との連携体制のもと、研究室・大学の枠を超えた教育体系を作り上げ、博士後期課程学生を対象の中心として、最先端技術の教育を進めます。
また、全国の大学院生・若手研究者間のネットワーク作りを促進することにより、世界をリードする広い視野を持つ、自立した植物科学研究者の育成を行います。
本プログラムでは、年度毎に全国の植物科学系の大学院学生(博士後期課程学生を中心する)を対象として、研究プロジェクトの公募を行います。
毎年、優秀な30前後のプロジェクトを選抜し、選抜された大学院学生に対し、技術教育、若手研究者間の交流の場の提供などの研究支援を行います。
選抜された学生は、毎年5,6月にNAISTにて1週間の合宿形式で開催される技術講習会に参加してもらいます。
この技術講習会では、ゲノム・トランスクリプトーム解析、タンパク質複合体ネットワーク解析、タンパク質質量分析、バイオイメージングの4つの分野について、基礎から最先端までの技術の教育を行います。
また、選抜された学生は、NAISTの最先端機器を利用することが出来るだけでなく、必要に応じて、それぞれの技術についてのエキスパートである教官からの直接指導や、メール、電話による研究指導を受けることが出来ます。
さらに本プログラムでは、ワークショップやシンポジウムの開催を通して、選抜された大学院学生だけでなく、一般の若手研究者に対しても最先端の科学技術教育と交流の場を提供します。
ゲノミクスから始まった網羅的大量因子の解析は、プロテオミクス、メタボロミクスへと更なる発展を見せて来ました。
このような状況で、現在、個々の遺伝子・タンパク質の解析と合わせて、多数の遺伝子・タンパク質を網羅的かつ総合的に解析する技術が強く求められています。
しかしながら、多くの若手研究者にとって、そのような最新の技術を総合的に学び、かつ解析に必要な最新機器を利用出来る機会は非常に限られています。
本プログラムでは、生命科学を総合的に解析するために必要な4つの最新技術(ゲノム・トランスクリプトーム解析、タンパク質複合体ネットワーク解析、タンパク質質量分析解析、バイオイメージング解析)に焦点を絞り、大学院博士後期課程学生を主な対象として、これら技術の教育、及び新技術開発を行って行きます。
本事業に採択された大学院生は、以下の技術を習得することが出来ます。