NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

領域の紹介

領域長あいさつ

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バイオサイエンス領域長
梅田 正明 (うめだ まさあき)

昨今のコロナ禍の中で、科学と社会の関係性がますますクローズアップされています。古代ギリシャでは科学と哲学は一体化したもので、その中でも自然科学は科学の典型とされていました。自然科学が自然に対する知的好奇心を契機として考察する学問であり、論理的思考の源泉だったからです。生命科学分野でも、これまで知的好奇心を動機とした研究活動の中で数多くの歴史的発見がありました。しかし、コロナ禍で浮かび上がってきたように、現代社会においては生命科学者が人類の未来について難しい決断を迫られるケースが増えています。これは医療、環境、食糧など幅広い分野にわたり、将来を担う若手研究者には俯瞰的な視野や洞察力だけでなく、具体的な未来イメージを描くことができる能力が求められています。このような社会的要請の中で、本バイオサイエンス領域では現代社会が向き合う様々な課題に対して科学的視点から将来像の選択肢を提供できる人材、また真の意味でイノベーションを社会へ発信できる人材を育成したいと考えています。もちろん、古代ギリシャから脈々と受け継がれてきた知的好奇心に基づく自然科学も、未だイノベーションに革新的なブレークスルーをもたらす力をもっています。私達はこのような基盤研究の重要性も十分に認識しながら、バイオサイエンス分野を研究・教育の両面において牽引していく所存です。皆様のご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。