NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

領域の紹介

領域長あいさつ

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バイオサイエンス領域長
別所 康全 (べっしょ やすまさ)

ようやくコロナ禍の出口が見えてきました。不自由な3年間でしたが、たとえばRNAワクチンが驚異的なスピードで開発されたこと、遠隔授業のしくみが身近になったことなど、科学技術が社会問題を解決しうることがわかりました。しかしウイルス感染者数の増加を十分にコントロールできないなど、科学技術の無力さを痛感させられる3年間でもありました。ウイルス感染症に限らず、現代社会には医療、環境、食料、エネルギーなど幅広い分野にわたって早急に取り組むべき問題が山積しています。

一方で、RNAワクチンや遠隔授業はコロナ禍になってから開発されたのではなく、それぞれ長く地道な開発の歴史があります。つまり目の前の問題に取り組むだけではなく、基礎研究を含めて長期的な将来を見据えた課題に取り組む必要があります。さらに持続的な社会の発展のためには、科学社会を支える人材の育成は最も重要なことです。

私たちバイオサイエンス領域は社会に目を向けつつ、常に新しい手法・技術を取り入れて、真に重要な問題に総力戦で挑み続けます。また幅広い分野の仲間と共創して人材育成をおこない、明るい科学社会を実現します。