NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

研究室・教員

卒業生の声 - 拡がるNAIST遺伝子 -

中村 雪子 さん

  • University of Miami
  • 2005年度(博士) 細胞構造学

人と人との出会いは研究者にとってとても大切だと感じます。

中村 雪子さんの近況写真

私は以前から記憶の研究がしたいという夢があり、奈良先端大学 細胞構造学講座塩坂教授の研究室の門をたたき、在学時は細胞接着分子L1と記憶との関係を研究していました。卒業後、アメリカのフロリダ州にあるマイアミ大学で研究員として働きはじめ、3年が経とうとしています。こちらではマイアミ生活も十分楽しみつつ、主にL1に関する研究を培養系から変異マウスの行動実験に至るまで広範な手法を使って行っています。

研究者として生きていこうと思ったら、誰しも1度は海外の自分の興味のある分野のトップレベルの研究室で研究してみたい!と思うはずです。卒業後、私の念願だった海外への道が開けたのは、大学院時代の教授をはじめとする様々な方のサポートおかげでした。

奈良先端大学には海外の学会などに行く時の旅費や宿泊費を援助してくれるシステムがあります。それを利用して博士課程後期の時は、アメリカで開催されたニューロサイエンスミーティングに毎年出席することが出来ました。学会は自分のデータを発表するだけでなく、様々な人に出会え、ディスカッションができる良い機会です。そこで今の研究室の教授Dr. Vance Lemmonに初めて出会いました。私が現在の大学で働くことができるようになったのも、この学会が最初のきっかけです。翌年は、塩坂教授が奈良先端大学でのVanceの講演をセットアップしてくださり、そこでマイアミにあるVanceの研究室を見学できることになりました。その後、何度かE-mailで連絡をとる中で、こちらの研究室で働きたいのであれば雇うという連絡をいただき、卒業後渡米しました。

人と人との出会いは研究者にとってとても大切だと感じます。国内でのコミュニケーションの例としては、やりたい実験があれば、その実験を行っている研究室に教えていただきに行く機会を何度も得ることができました。このように奈良先端大学は自分のやりたいことを後押ししてくれるシステムが整っていました。またそれをサポートしてくれる事務との連携プレーにも何度も驚かされました。きっとこれは規模が大きすぎない大学院ならではのフットワークの軽さからくることだと思います。頑張れば夢を叶えてくれる環境があり、この大学院で過ごせたことは自分の人生にとってとても貴重な財産です。

写真は右から、教授のDr. Vance Lemmon、初めて担当した学生Candace Haddox、そして私です。

【2010年01月掲載】

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