NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

研究室・教員

卒業生の声 - 拡がるNAIST遺伝子 -

太田 聡 さん

  • St. Jude Children's Research Hospital
  • 2003年度(博士) 動物分子遺伝学
太田 聡さんの近況写真

奈良先端大を志したとき、私は工学系修士課程に在籍中でバイオサイエンスの知識と技術に関して素人同然でした。実際に入学してみると、講座配属までの期間に基礎生物学について授業を受けることができたため、そんな私もその後の研究に割とすんなりと入っていくことができたと思います。また、私のように分野外出身の人、他大学院で一度修士課程を終えている人など多彩な背景を持つ人たちが全国から集結しており、そのことが奈良先端大独特の自由で創造的な学風をつくりだしていると思います。

私は動物分子遺伝学講座で学位を取得するまで6年間お世話になりましが、個性的な仲間と熱意ある先生方に支えられ朝から晩まで実験に集中できる環境に恵まれました。サイエンスに必要な知識と技術を習得できたことはもちろんですが、一流の研究者のもとで質の高い研究に肌で触れることができたことが私の大きな財産となっていると今では実感しています。バイオサイエンス研究科にはそのような質が高く興味深い研究を行っている研究室がたくさんあり、そこで過ごす時間は何事にも代え難い財産となると思います。加えて、研究科は実験に必要な高度な機器と設備もたいへん充実していましたし、それらの使用をサポートしてくださる優秀な技官の方々がおられました。一方で、第一線で活躍している研究者を国内外から招き頻繁に催されたセミナーは、自分の研究のみに没頭しがちだった私に異分野の知識と、私の目を外に向けさせる刺激を与えてくれました。また、多くの学生と同様に私も敷地内にある安価で清潔な学生寮に住むことでより一層研究に集中することができました。

たくさんの不安を抱えながら奈良先端大の門をくぐったのが昨日のようですが、無事学位をいただいたのちに念願がかない、バイオサイエンス研究者としての歩みをアメリカのSt. Jude Children's Research Hospitalではじめることができました。奈良先端大はさまざまな目的と異なるバッググランドを持つ私達を分け隔てなく受け入れ、向上心をもってこちらから投げかければそれだけ私達を成長させてくれる懐の深さがあると思います。ちょっと回り道をしてきた人でも、分野外の人でも、熱意があれば奈良先端大の門をくぐってみてはどうでしょうか。

【2008年04月掲載】

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