NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

研究室・教員

卒業生の声 - 拡がるNAIST遺伝子 -

内田 敏弘 さん

  • 第一製薬株式会社 創薬第二研究所
  • 1995年度(修士) 細胞増殖学
内田 敏弘さんの近況写真

私は、1994年4月にバイオサイエンス研究科の第一期生としてこの大学院に進学し、細胞増殖学講座の竹家達夫先生のご指導を受けながら、がん原遺伝子c-srcに関連した研究を行わせていただきました。当時は研究棟が現在の半分くらいしか完成していなかったために、複数の講座がひとつの研究室をシェアするという状況で、とてもにぎやかに楽しく研究ができたことが印象に残っています。

卒業後は第一製薬株式会社に勤務し、神経細胞死についての研究や血栓性疾患に関与する一塩基多型(SNPs)についての仕事などを行ってきました。これまでの研究生活では、論文投稿や国際学会での発表などの貴重な経験をすることができましたが、これらは全て在学中に竹家先生を始めとするたくさんの方から指導していただいた知識や技術のお陰であると思います。現在は、新規抗血小板薬の研究開発を担当しており、作用メカニズムの解明や、英国で実施中の臨床試験での技術指導など、忙しくも充実した日々を送っています。

それでは、自己紹介はこのくらいにして、奈良先端科学技術大学院大学への進学を考えていらっしゃる皆様のために、私の考える奈良先端大の良い所を述べてみたいと思います。

まずひとつめの特色としては、社会人や他分野から様々なバックグラウンドを持った人が集まっていることが挙げられます。他の大学院では、学部からそのまま上がってくる人がほとんどだと思いますが、奈良先端科学技術大学院大学では新しい出会いがたくさん待っています。特に将来は就職をしようかなと考えていらっしゃる方は、社会に出る前にこのような環境で多種多様な考え方に触れる中で自分自身を試してみるのも大切だと思います。

もうひとつの特徴としましては、授業カリキュラムの充実が挙げられます。特に、英語に関するカリキュラムは年が経つにつれてどんどん充実してきているそうです。これからは、日本国内の企業に勤務していたつもりでも、気が付いたらM&Aで外資系企業になっていたなんていうことが多くなる可能性が考えられますので、語学の学習環境の整った奈良先端大で早いうちに準備しておくのもいいかと思います。

最後に、奈良先端科学技術大学院大学はとてもオープンな雰囲気で、自分のアイデアや創造性を試してみるには非常に適した環境です。ぜひ皆さんもこの自由な空気の中で、思いっきり自分らしさを表現してみてはいかがでしょうか。

【2006年04月掲載】

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