プレスリリース 2021.05.20
「機能性アミノ酸」高生産酵母の研究と商品化 ―お酒の風味向上と肝機能サポートを実現!―
文部科学省情報ひろばで、企画展示
今、文部科学省情報ひろばで開催されている企画展示で、奈良先端大の産官学連携の取り組みを紹介しています。
本研究室の高木博史教授による、研究成果が地域に根差した機関や企業等と連携し、奈良県、沖縄県の酒造会社から商品化された事例等も紹介中です。お近くの方は、是非お立ち寄りください。
展示期間は、2021年5月14日(金)~6月22日(火)です。
詳しくは、文部科学省情報ひろばのページでご確認ください。
https://www.mext.go.jp/joho-hiroba/sp/index.htm#entrance01
【当研究室からの展示概要】
●パネル
「機能性アミノ酸」高生産酵母の研究と商品化 ―お酒の風味向上と肝機能サポートを実現!―
●映像
高木博史教授による企画展示紹介(酵母育種シーン等)ほか
●実物展示
清酒 | 泡盛 |
2017年10月 |
2016年5月 |
純米酒「升平(しょうへい)」 |
「HYPER YEAST 101」 |
2019年3月 |
2018年1月 |
純米酒「往馬(いこま)」 |
「はなはな ハイビスカス酵母仕込み」 |
2020年3月 |
2019年10月 |
純米酒「金嶽(きんがく)」 |
「尚(しょう)KAMIMURA] |
●製造工程
【研究概要】
清酒 オルニチン酵母
高木博史教授らの研究により、既存の清酒酵母からオルニチンを高生産する菌株を分離し、この菌株の特許化に成功しています。また、奈良県産業振興総合センターの大橋正孝総括研究員との共同研究の成果が学術論文として国際代謝工学会の学会誌「Metabolic Engineering」に掲載されました。酵母のオルニチン生産性をさらに向上させる目的で、この菌株のオルニチン高生産メカニズムを始めて明らかにしました。
泡盛 泡盛酵母(101H酵母)、ハイビスカス酵母(C14株,T25株)
日本最古の蒸留酒「泡盛」の風味のバラエティー化を目指し、株式会社バイオジェット(沖縄県うるま市)との共同研究によって従来の泡盛酵母(101号)およびハイビスカス酵母(HC02-5-2株*)から香り高く特徴的な味わいの泡盛を醸造する酵母を新たに開発しました。
*HC02-5-2 株は南国沖縄のイメージを有する「ハイビスカスの花」からバイオジェットが分離した酵母の菌株名です。この株から新たに開発した変異株(C14 株、T25株)を用いて2種類の泡盛を商品化しました。
ビール
現在、Golden Rabbit Beer(奈良県奈良市)との共同研究により、特定のアミノ酸を高生産するビール酵母を用いて新しい味・風味を有するクラフトビールの商品化を目指しています。