NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

イベント・ニュース

3月13日(土) サイエンスフェスティバルを開催します

ご案内

石油に頼らないバイオエネルギーの生産に向けた植物の研究、病気の治療を見すえた動物の研究、生命現象の解明や環境問題の解決を目指した微生物の研究などなど・・・。わたしたちバイオサイエンス研究科の取り組みを、大学院への進学を考えている大学生のみなさんやその予備軍となる高校生のみなさん、そして一般の方々に伝えるために、いろいろなイベントを企画しました。ぜひ、バイオの研究に触れる楽しい一日を過ごしてください。
大学全体の開催案内

NAISTサイエンスフェスティバル 開催概要
参加対象 大学生、社会人(大学院への進学を考えている方)、高校生、NAISTに興味をもたれている方
※教諭・保護者の方の同行も歓迎です
開催日時 平成22年3月13日(土) 午前10時 - 午後4時30分
会場 奈良先端科学技術大学院大学構内
参加費 無料
アクセス 本学へのアクセスマップ
キャンパスマップ
お問い合わせ先 〒630-0192 奈良県生駒市高山町8916-5
奈良先端科学技術大学院大学
バイオサイエンス研究科のイベント
在学生ライブトーク&ランチ 11:30 - 12:45

バイオサイエンス研究科での学生生活や研究成果について研究科の大学院生が分かりやすくお話しします。
お弁当(無料)を準備予定(定員30名)。当日10時よりバイオ受付デスクにて整理券を配布します。

演題と講演者
  • 「ストレスに強い酵母をつくる ~ストレス条件下でタンパク質を処理するしくみ~」
    佐々木俊弥さん(細胞機能学講座)
  • 「脳を形成する細胞の誕生とその順番付けの仕組み」
    蝉 克憲さん(分子神経分化制御学講座)
  • 「植物はどのように病気と闘うのか? ~目で視るイネと病原菌の攻防~」
    赤松 明さん(植物分子遺伝学講座)
先端設備探訪 出発時刻 11:00 -、13:00 -、15:00 - (1回あたり約1時間)

最先端の研究設備を案内します(共焦点顕微鏡、電子顕微鏡、カエル飼育施設、NMR)。当日、各回の出発時刻1時間前より、受付デスクにて先着順で受け付けます(1回あたり約10名)。

公開デモ、研究紹介(ブース展示) 10:00 - 16:30
脳を正しく鍛えるために脳の仕組みを理解しよう!
担当講座 細胞構造学
内容 私たちは、自分以外のものを感じたり、日々物事を考えたり、記憶したり、または怒ったり、笑ったりしています。そうした感覚や行動の発現の処理は我々の脳が行っています。この日常当たり前のことの多くは、私たちの意識しないところで“脳”が膨大な情報の処理をすることで成り立っております。したがって、脳の基本的な仕組みを理解することは重要なことです。たとえば、自分に怒りということが湧いてきたら、それがどうした脳機能で起こっているのか、なぜ自分が不快な気持ちを持っているのか、客観的に考えることができるようになります。
微生物のしくみを勉強し、社会や地球に役立てよう!! ~ストレスに強いスーパー微生物~
担当講座 細胞機能学
内容 酵母 はお酒、パンなど、今や私達の生活に欠かせない発酵食品を作ってくれますが、発酵過程で酵母は様々なストレスにさらされます。 最近 注目を浴びている"バイオエタノール"でも酵母がアルコールを作る過程を含みますが、効率化が課題です。 現段階ではそのエネルギー収支や採算性も危ぶまれています。 酵母だってアルコールに"酔っぱらいます"が、もっとエタノールに強い酵母が得られれば、バイオエタノールをもっとたくさん造って、世界により広めることができます。 私達の研究室では様々な最新の手法を用いて、いろんなストレスに遭ってもめげない酵母を創り出そうと研究しています。 酵母以外の"微生物"を使って色々なものを作る研究もしています。 微生物の小さなパワーを、もの作りという大きなパワーに変える、そんな私達の研究の一端を紹介します。
ヒトの病気と薬の作用 -分子標的治療薬とは-
担当講座 細胞内情報学
内容 私達の身体を形作っている細胞はたくさんの分子から成り立っています。また、インフルエンザウイルスやエイズウイルスも分子の集合体です。これらの分子の働きを邪魔したり、逆に助けることで病気を治すことができます。特定した生体分子を標的とする治療薬を「分子標的薬」と呼びます。Gタンパク質は神経機能、生体防御、内分泌調節、個体発生など身体の形成や恒常性をつかさどる大事なタンパク質です。Gタンパク質が関係する病気や、分子標的薬について紹介します。
同じ遺伝子を持つのに似ていない植物達
担当講座 細胞間情報学
内容 ゲノムには生物が生きていくために必要な設計図(遺伝情報)がすべて書き込まれています。しかし同じゲノムを持っているのに、全く異なる形の植物が形作られてくることがあります。ここでは遺伝子の塩基配列だけでは決まらない様々な現象があることを紹介します。
植物のかたち作りを支える細胞周期のコントロール
担当講座 植物組織形成学
内容 植物のからだはたくさんの細胞からできています。私たちは、植物の細胞が分裂して増えていき、茎や葉、花といったさまざまな器官に分化していくしくみについて調べているので紹介します。また、DNAが傷ついた時に植物がとる独自のしくみについても紹介します。
植物バイオテクノロジー ~バイオマス改変に向けて~
担当講座 植物代謝調節学
内容 植物バイオテクノロジーは、大気中の二酸化炭素濃度上昇による気候変化、食料やエネルギー不足など、地球が抱える多くの問題を解決する大きな力を秘めています。私たちの研究室ではモデル植物からポプラやユーカリなどの樹木を研究材料として、様々な角度から植物バイオマスを改変させる研究を進めています。今回は、これらの研究内容について紹介し、また研究材料であるポプラを展示致します。
生物のかたちはどうやってできるの? -生物時計がつくるふし / 背骨-
担当講座 遺伝子発現制御学
内容 生き物のからだは、百万個もの細胞からできています。これらの細胞はどうやって組織や器官を作り出すのでしょうか?私たちの研究室では、生物のからだがどのようにできるのか、そのしくみを研究しています。
脳ってどうやってできるの? ~いろんな細胞に変身して、脳を作る神経幹細胞~
担当講座 分子神経分化制御学
内容 私たちは、脳を作る神経細胞の元の細胞(神経幹細胞)から、脳がどのようにしてできるのか調べています。これにより、脳ができる仕組みがわかるだけでなく、脳の様々な病気を治す方法の開発の役に立つと考えています。
植物が重力を感じるしくみ
担当講座 形質発現植物学
内容 植物は多種類の外環境の変化に適応して成長するために、環境の変化を知るいろいろなセンサーと変化に対応する仕組みを持っています。私達は、外環境の一つである重力に対する植物の応答を調べてきました。その中で分かってきた、植物が重力を感じるしくみの一端を紹介します。
ストレスに立ち向かう細胞たち ~小胞体と糖尿病の意外な関わり~
担当講座 動物細胞工学
内容 体をつくっている細胞は日々、いろいろなストレスに晒されています。人間と同じく細胞も「働き過ぎ」はストレスとなります。そして、そのストレスは思いがけない病気へとつながっています。私たちの研究は、「細胞の健康」にアプローチします。
ブドウ糖代謝をシミュレーション! -大腸菌のシステムバイオロジー-
担当講座 生体情報学
内容 システムバイオロジーとは、たくさんのデーターをとって、その結果の解析から、生命の全体像を捕らえようとする学問です。その一つの例として、コンピューター上で、大腸菌がブドウ糖を代謝する様子を再現しようとする試みを行っています。このプログラムは、大量の酵素量や中間産物の測定値をもとにかかれています。また酵素量の測定の一つの方法として、ノーベル賞受賞で話題になったGFP融合タンパク質の蛍光強度で測定する方法を紹介します。
DNAを守る仕組み -突然変異を目で見る-
担当講座 原核生物分子遺伝学
内容 DNAは細胞内の酸素ラジカルなどにより常に傷つけられていますが、細胞はDNAの傷を修復する仕組みを発達させています。修復がうまく働かない時に突然変異が起こります。修復の働きを失った細胞での突然変異を実際にお見せします。
植物が環境に応答するしくみ
担当講座 植物分子遺伝学
内容 桜は春に咲き、コスモスは秋に咲きます。植物はどのように周りの季節などを知るのでしょうか。私たちはそのメカニズムを分子レベルで解明する研究をしています。その研究成果を利用して、1年中いつでも咲く秋キクやいつでも収穫できるイネなどを開発しています。
細胞周期異常と発がんメカニズム -なぜ細胞は増殖するのか?-
担当講座 動物分子遺伝学
内容 「がんは日本人の死亡原因No.1であり、私たちにとって身近で、とても恐ろしい病気です。みなさん、その原因が細胞周期の異常にあることを知っていますか?細胞周期とは車のエンジンのように細胞の動きを制御しているとても大切なシステムです。このシステムとがんとの関係について私たちと一緒に学びましょう。」
植物細胞の形はどう決まる? -細胞骨格のはたらき-
担当講座 植物遺伝子機能学
内容 動物も植物もたくさんの小さな細胞が集まってできています。細胞は、働きにあわせて様々な形をとります。この形を決めるのが細胞骨格と呼ばれるタンパク質です。そのタンパク質にわずかな違いを与えると、細胞の形が変化し花がねじれることもあります。ここでは植物の細胞骨格と細胞の形について展示しています。
遺伝子から病態解明へ -癌、小脳変性症、関節炎、免疫疾患- (仮題)
担当講座 動物遺伝子機能学
内容 ヒトの病気の多くのものは、遺伝子の異常によって引き起こされるといっても過言ではありません。一つの遺伝子の異常が、関節の病気、脳の血管の病気、目の網膜の病気あるいはガンを引き起こすこともあります。何か共通した原因があるはずです。私たちはこのような謎を解き明かしたいと思って研究をしています。
骨が作られるしくみ
担当講座 細胞増殖学
内容 白くて硬く、特有の形をした骨も、骨芽細胞、破骨細胞という2種類の細胞の働きによって作られます。「これらの細胞はどのように形成され、また協調的に働いているのでしょうか?」それらのしくみを理解するともに、その成果を骨粗鬆症などの病気の治療にも役立てようとする我々の研究の一端を紹介します。
卵の中の不思議 -体の形ができるしくみ-
担当講座 分子発生生物学
内容 私たちヒトを含めた動物の体は、数え切れないほど多くの細胞によって成り立っています。ですが、もともとはたった1つの細胞(受精卵)がそのもととなっています。私たちのグループでは、どのような仕組みによって受精卵から複雑な体をもつ成体の体ができるのか?という問題を明らかにするために研究しています。今回の展示では、タマゴの中で繰り広げられる体作りのドラマをお見せします。
世界を救う植物の力 -光合成の仕組みを知ろう-
担当講座 分化・形態形成学
内容 植物は温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収してくれます。また、植物はバイオ燃料としても有用なため、その価値は日に日に高まっています。このコーナーでは、光をエネルギーに変える仕組みと二酸化炭素を取り込む仕組みを取り上げます。植物のもつ神秘の力をのぞいてみませんか?TVや新聞で話題の野生スイカも展示しています。
体の働きを探ってみよう
担当講座 生体機能制御学
内容 我々の体は色々な臓器が協調的に働きあってバランスを保っています。このバランスが崩れた時に病気になります。我々の研究室では、この臓器間の協調的な働きがどのように生み出されているのか、またこのバランスがどのようなきっかけで崩れて病気になるのかを探る研究をおこなってます。これらの研究の一部を皆さんに垣間見て頂きます。
タンパク質の立体構造から機能を考える ~X線結晶構造解析を用いて~
担当講座 構造生物学
内容 動植物の体はいろいろなタンパク質が集まってできています。これらのタンパク質は様々な機能をもっていますが、その機能は立体構造を反映しているので、構造を調べることによって機能を知ることができます。立体構造を調べる方法はいくつかありますが、その中で私たちは、X線結晶構造解析法を用いてタンパク質の立体構造を調べています。タンパク質の結晶は非常に美しい形をしており、まるで芸術品です。このタンパク質の結晶を展示しますので、ぜひご覧下さい。
細菌を見る
担当講座 システム細胞学
内容 細菌の大きさは1mmの約1/200!顕微鏡で見ると、この小さな細胞が元気よく動いているのが見えます。細菌の生命活動を支えるシステムを理解するため、私たちが研究している、枯草菌(納豆菌の仲間)、大腸菌が泳ぐ様を是非ご覧下さい。
遷都1300年の奈良から世界に向けて -世界最大規模の二次代謝産物データベース KNApSAcK-
担当講座 比較ゲノム学
内容 トマトはいつから食べられてんの?葛根湯の入った漢方薬にはどんなのがあるの?ジャガイモからどんな二次代謝物がつくられるの?インドネシアJAMU健康薬でどんな植物がつかわれてんの?そんな疑問にKNApSAcK Familyがお答えします。
http://kanaya.naist.jp/KNApSAcK_Family/

(2010年03月13日掲載)

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