NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

研究成果の紹介

バイオサイエンス研究科細胞間情報学研究室の村田享謙さん(博士前期課程2年)が「第39回日本分子生物学会年会」において優秀ポスター賞を受賞

バイオサイエンス研究科細胞間情報学研究室の村田享謙さん(博士前期課程2年)が「第39回日本分子生物学会年会」において優秀ポスター賞を受賞 しました。

受賞のコメント

 この度は、第39回日本分子生物学会年会において、優秀ポスター賞を受賞することができて大変嬉しく思います。この賞をいただくことができたのも、高山誠司教授、村瀬浩司助教授をはじめとした研究室の皆様のご指導のおかげであると思います。この賞を励みに、今後より一層研究に取り組んでいきたいと考えています。 

受賞内容

アスパラガスにおける性染色体上の遺伝子解析

 アスパラガスには雄花のみをつける雄株と雌花のみをつける雌株がいます。この性別は動物と同様に性染色体によって制御されており、性染色体がXYのとき雄株、XXのとき雌株になります。アスパラガスの性別はY染色体の有無で決まることから、Y染色体上には性別を決定する性決定遺伝子がコードされていると予想されていました。
 本研究では次世代シーケンサーによるトランスクリプトームおよび全ゲノム解析により、Y染色体上にある遺伝子をスクリーニングし、性決定遺伝子の候補遺伝子を見つけました。この遺伝子のオルソログをモデル植物のシロイヌナズナでノックアウトすると、雄ずいの発達に異常が生じ、雌花のようになることが明らかになりました。本研究はアスパラガスの性決定システムの核心に迫るものであったことが高く評価されたと思われます。 

第39回日本分子生物学会年会

http://www.aeplan.co.jp/mbsj2016/ 

研究室紹介ページ: http://bsw3.naist.jp/courses/courses102.html
研究室ホームページ: http://bsw3.naist.jp/takayama/

(2016年12月26日掲載)

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