研究成果

研究成果

神山淳助教が稲盛財団から平成19年度自然科学系研究助成を受賞しました

分子神経分化制御学講座の神山 淳 助教が、(財)稲盛財団から平成19年度自然科学系研究助成対象者に選出されました。稲盛財団の研究助成は、自然科学、人文・社会科学の幅広い分野の研究活動に助成されています。平成19年度の研究助成対象者は、全国国立大学法人、公立総合大学、私立大学(選抜)、国立大学共同利用機関法人に所属する研究者からの申請を研究助成選考委員会において選考し、3月9日、理事会・評議員会で決定され、助成金は平成19年4月22日(日)、ウェスティン都ホテル京都での助成金贈呈式にて贈呈されました。

助成受託のコメント

この度は、稲盛財団研究助成を受賞することができ、光栄に思います。昨年度より、本学にて助手として研究生活を送っており、まだまだ研究が充分に進展しているとは言えません。これを機に実りある研究成果を得られるよう研究室の仲間とともに一層努力する所存です。

助成受託研究テーマ

マウス胚性幹細胞を用いたニューロンサブタイプ決定メカニズムの解明

哺乳類中枢神経系は主にニューロン,アストロサイト、オリゴデンドロサイトなどの細胞群により構成され、さらにニューロンは神経伝達物質の放出様式などから数多くのサブタイプに分類されることが知られています。近年、これらの細胞の源となる神経幹細胞の分化制御研究が精力的に行なわれ、細胞系譜決定にはサイトカインなどの「細胞外シグナル」とDNAメチル化などのエピジェネティックなゲノム修飾が関与する「細胞内在性プログラム」とのクロストークの重要性が知られるようになってきています。しかしながら、ニューロンサブタイプ決定メカニズムについてはその詳細はほとんど解明されていないのが現状です。そこで今後は胚性幹細胞(ES細胞)からの神経誘導の系をモデルとして用いることでニューロンサブタイプ決定メカニズムを理解することを目的としています。

このメカニズムが明らかとすることで再生医療への応用が期待されます。


マウスES細胞(左)とES細胞から誘導したニューロン(右)


本研究目的の概略図

関連する論文
  1. Ohno M, Kohyama J, Namihira M, Sanosaka T, Takahashi JA, Hashimoto N, Nakashima K. Neuropoietin induces neuroepithelial cells to differentiate into astrocytes via activation of STAT3. Cytokine. 2006 Oct;36(1-2):17-22.
  2. Setoguchi H, Namihira M, Kohyama J, Asano H, Sanosaka T, Nakashima K. Methyl-CpG binding proteins are involved in restricting differentiation plasticity in neurons. J Neurosci Res. 2006 Oct;84(5):969-79.
  3. 神山淳、中島欽一 : 神経幹細胞運命決定におけるエピジェネティクスの重要性 細胞工学 26(5):512-516,2007
  4. 神山淳、高塚絵理子、中島欽一 : 幹細胞分化とエピジェネティクス 実験医学 24(8): 1154-1159, 2006

(2007年07月01日掲載)

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