NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

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UCDオンラインジャーナルセミナーを開講しました

バイオサイエンス領域と米国のカリフォルニア大学デービス校(UCD)は、遠隔会議システムを利用したジョイントジャーナルセミナーを、毎年1月から3月に開講しています。本年度のUCD側のとりまとめは、Bo Liu先生が担当されました。

今年度は、バイオサイエンス領域から大学院生と研究生11名が、UCDからはPhDコース学生15名が参加しました。カリキュラムの関係でNAISTでは博士後期課程の大学院生だけに単位が賦与されますが、受講者の半数は自主的に参加した前期課程学生や研究生です。NAISTに居ながらにして、米国の大学院生と一緒に討論できるこの講義は毎年たいへん人気があります。

本セミナーは8回から成り、毎回植物科学に関する最新の原著論文を題材として2-3名の学生がリーダーとしてイントロや司会を行います。参加者全員が参加して背景の理解や、実験データの検証、問題点や疑問点の整理、得られた結論の妥当性について議論を行います。また、NAISTとUCDの植物科学を専門とする教授・准教授1名ずつが、毎回交代でアドバイザーとなり、要点の整理や学生が見落としている点を指摘しながら教育を行います。学生にとっても教員にとっても、学内・大学間での相互理解と親睦を深める良い機会となっています。

この講義の開講中に後期課程1年次の学生はUCDにラボステイしますので、その間はUCD側から参加することになります。またUCDの学生のうち何名かは、将来NAISTの国際学生ワークショップに参加するために来日します。このような機会を通じて、サイエンスにとどまらない国際交流を深められるのも、バイオサイエンスの後期課程カリキュラムの特徴です。

本ジャーナルセミナーは今回で8年目を迎えます。社会情勢を反映してテレビ会議システムを使った遠隔授業が益々注目されていますが、このようなシステムがジャーナルセミナーのような双方向の教育活動にも非常に有効であることは明らかです。近い将来には、VRやAR技術を使った遠隔セミナーが日常的に開講されるようになるかもしれません。

(2020年03月06日掲載)

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