NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

セミナー情報

植物感染性線虫の植物への感染機構について

演題 植物感染性線虫の植物への感染機構について
講演者 澤 進一郎 博士(熊本大学大学院自然科学研究科 教授)
使用言語 日本語
日時 2017年11月30日(木曜日) 13:00~14:00
場所 大セミナー室
内容
植物感染性線虫は、年間数十兆円ともいわれるほど巨大な農業
被害をもたらす害虫だが、それに対抗する効果的な農薬や有用品
種は、あまり開発されていない。一方、多細胞植物と多細胞動物の
生物間コミュニケーションの解析にも、センチュウ感染系は良い実
験系と考えられる。
私達は、そのセンチュウがどのように植物を認識し侵入するのか、
また、侵入後どのように植物の仕組みを利用してセンチュウが自身
の感染を成立させているのかに興味を持ち、研究を続けている。
本セミナーでは、大きく2つのトピックスを紹介する。
①線虫誘引物質の解析;ケミカルライブラリースクリーニングを用
いた解析や、根端からの誘引物質の精製をテーマとした我々の研
究結果について紹介する。
②センチュウ感染時に、植物にはネコブが形成される。この形成過
程では、側根形成や維管束形成に関する遺伝子群が機能する事
がわかった。その根瘤形成の分子機構について概説する。
問合せ先 植物細胞機能
橋本 隆 (hasimoto@bs.naist.jp)

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