セミナー情報
腸内環境の研究は「調べる」から「改善」するステージへ
―プレバイオティクス・プロバイオティクスの可能性―
演題 | 腸内環境の研究は「調べる」から「改善」するステージへ ―プレバイオティクス・プロバイオティクスの可能性― |
講演者 | 栃尾 巧 教授、藤井 匡 准教授 (藤田医科大学医学部 医科プレプロバイオティクス講座) |
使用言語 | 日本語 |
日時 | 2024年12月9日(月曜日) 11:00~12:00 |
場所 | L12会議室 |
内容 | 腸内環境は私たちの健康に深く関わっており、多くの疾患と腸内細菌の関連が解明されつつあります。実際、腸内環境のバランスが崩れると、炎症性腸疾患や過敏性腸症候群、さらにはメンタルヘルスの問題や肥満、糖尿病など、全身に影響を及ぼす疾患と関連していることが明らかになってきました。これらの研究報告から、腸内環境の乱れが疾患に影響を与える可能性が示唆されていますが、腸内環境を改善することで多様な疾患の予防・改善を目指す研究は依然として限られていました。腸内環境を整える方法として代表的なものに、有用な生菌を投与するプロバイオティクスと、内在する有用菌を活性化する食品成分を与えるプレバイオティクスがあります。腸内環境の乱れと疾患の関連が解明される中で、こうしたプレバイオティクスおよびプロバイオティクスの研究がますます注目されています。本セミナーでは、プレバイオティクスとプロバイオティクスの基礎的な役割について紹介し、最新の研究成果に基づいてそれらが腸内フローラの改善にどのように寄与するかを解説します。さらに、腸内環境を整えることが特定の疾患の予防や治療に及ぼす潜在的な効果についても考察し、今後の研究が進むべき方向について議論します。 |
問合せ先 | 機能ゲノム医学研究室 石田靖雅 (ishiday@bs.naist.jp) |