NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

セミナー情報

マダニ媒介性の高病原性ウイルスの病態発現機序に関する研究
~国内初のスーツ型BSL-4稼働のための取り組みも交えて~

演題 マダニ媒介性の高病原性ウイルスの病態発現機序に関する研究
~国内初のスーツ型BSL-4稼働のための取り組みも交えて~
講演者 好井 健太朗 博士
(長崎大学感染症共同研究拠点)
使用言語 日本語
日時 2021年11月19日(金曜日) 15:30~16:30
場所 Rethink バイオサイエンス大講義室〔L11〕
内容
 マダニが媒介するウイルスには、ダニ媒介性脳炎(TBE)ウイルス、クリミアコンゴ出血熱、重症熱性血小板症候群ウイルス等、感染した人や動物に致死率の高い重篤な症状(脳炎や出血熱等)を引き超す人獣共通感染症の原因ウイルスがあります。これらのウイルスは世界各地で流行が報告されており、日本も例外ではありません。流行を制御していくためには、診断体制を確立し流行状況の実態を明らかにするとともに、ウイルスの性状を解析し、有効な予防法・治療法開発へとつなげる事が重要です。
 私達はマダニ媒介性ウイルスの中でも、世界的に最も感染患者が報告されていて重篤な脳炎を引き起こすTBE ウイルスを中心に、様々な研究を行っています。今回のセミナーでは、日本における流行とそれに対する対応のための疫学的研究をはじめ、ウイルス遺伝子RNA のノンコード領域を介した特徴的な神経病態発現機序に関する研究、並びにマダニと哺乳動物という異なる宿主に対してウイルスがどのように適応して増殖しているか、そのメカニズムに関する研究等を中心に紹介させていただきます。
 また私達の組織では、エボラウイルス等の極めて高い病原性を持つ病原性を扱う事が可能な、日本で初めてとなるスーツ型バイオセーフティレベル(BSL)-4 施設の稼働に向けて動いています。今回のセミナーでは簡単ではありますが、BSL-4 施設についても紹介させていただきます。
問合せ先 RNA分子医科学研究室
岡村 勝友 (okamurak@bs.naist.jp)

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