セミナー情報

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植物の免疫制御と環境適応について

演題 植物の免疫制御と環境適応について
講演者 西條 雄介 博士(本学先端科学技術研究科バイオサイエンス領域 植物免疫学研究室 准教授)
使用言語 日本語
日時 2019年10月17日(木曜日) 10:00~11:00
場所 大セミナー室
内容

植物は獲得免疫を持たず、微生物の構成成分や感染促進因子あるいは自らのダメージ(恒常性破綻)シグナルを認識する自然免疫受容体によって多種多様な微生物の感染や増殖を防いでいる。一方、体内には膨大な微生物叢(細菌や真菌等の微生物群集)を宿しており、植物の生存や環境適応に役立てている。また、植物と微生物の相互作用様式は環境条件に応じてダイナミックに変動し、植物病害の発生や共生の成立にも湿度・温度・栄養等の環境因子が決定的な影響を及ぼすことは旧知の事実であるものの、その分子メカニズムの解明は遅れている。私たちは、微生物シグナルやダメージシグナルを認識するパターン認識受容体による免疫制御メカニズムについて解明を進め、特にダメージ誘導性の内生ペプチドPepの受容体が病原菌と非病原菌の識別に果たす役割を明らかにしてきた。本セミナーでは、その成果に加えて、植物・微生物・環境因子の相互作用に関して取り組んできた私たちの最近の成果について
も紹介したい。特に、高湿度環境で病原性を亢進する病原細菌との水をめぐる攻防や貧栄養環境における微生物共生を可能にする免疫制御メカニズムの解明から浮かび上がってきた、植物の免疫制御と環境適応との密接な関係性について報告する。

問合せ先 植物細胞機能
橋本 隆 (hasimoto@bs.naist.jp)

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