セミナー情報

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ネットワークから捉える生物システム:個体から群集まで

演題 ネットワークから捉える生物システム:個体から群集まで

講演者 竹本 和広 博士(九州工業大学 大学院情報工学研究院 生命情報工学研究系 准教授)
使用言語 日本語
日時 2016年9月15日(木曜日) 10:30~11:30
場所 大セミナー室
内容 近年の分子生物学的な技術の発展に伴って、生物システムに関わる膨 大な情報が手に入るようになった。このような膨大な情報からシステムに関する知識を抽出するひとつの有効な方法としてネットワーク科学がある。私たちは生物(特に代謝)システムを理解・分析するためのネットワーク理論を構築し、幅広い分野に応用してきた。この中で、新たな生物学的知見を見 いだしてきたので、本セミナーで紹介したい。特に、生物の酸素要求性、生育温度、そして生育様式が代謝ネットワークに与えた影響、酸素消費速度や寿命の代謝ネットワークとの関連、がんシグナルネットワークと患者生存 率との関係、人間活動が生態系ネットワークに与えた影響について明らかにしてきた。また、複数種の代謝ネットワークを用いることで微生物群集に ついて議論することができる。予備的ながらも、メタゲノム情報から代謝ネットワークを用いて生態系における代謝能力や群集構造を同定する試みがあるので、それについても紹介したい。これらの知見や解析手法は環境・医療分野における生物間相互作用の理解に役立つ。ネットワーク理論を含む数値的なアプローチの生物学における可能性や将来展望についても論じたい。
問合せ先 構造生物学
箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp)

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