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ハマウツボ科寄生植物の寄生機構解明にむけて

演題 ハマウツボ科寄生植物の寄生機構解明にむけて
講演者 吉田 聡子(理化学研究所 環境資源科学研究センター 上級研究員)
使用言語 日本語
日時 平成27年11月27日(金曜日) 14:00~15:00
場所 研修ホール(学際融合領域研究棟2号館1階)
内容 ハマウツボ科の寄生植物であるストライガやオロバンキは主要な穀物や野菜類に寄生し、世界中で甚大な農業被害をもたらしている。中でもストライガ(Striga)は、トウモロコシやソルガム、イネに寄生しその栄養分を奪うため、アフリカを中心に年間数十億ドルもの被害をもたらすと推定されている。しかし、その寄生の仕組みはまだ分からない点が多く、根本的な解決策は見つかっていない。ストライガは宿主から分泌されるストリゴラクトンに応答して発芽し、主根の根端に吸器と呼ばれる侵入器官を形成し、宿主根に侵入する。吸器は宿主の中心柱に到達し、導管を発達させて維管束系を連結し栄養を奪って生育する。私達は、ストライガの寄生の分子機構の解明を目指し、ストライガのゲノムおよびトランスクリプトーム解析をおこなった。ストライガの全ゲノム解読から、ストリゴラクトン受容体の遺伝子重複がおこっていること、また宿主からの遺伝子の水平伝播がおこっていることが明らかになった。さらに、ストライガの感染時にはダイナミックな遺伝子発現変化がおこり、吸器という特殊な器官を構成していることが示唆された。また、同じハマウツボ科の条件的寄生植物であるコシオガマを用いた解析系を立ち上げ、逆遺伝学的および遺伝学的手法を用いて、寄生に関わる遺伝子の機能解析を進めている。コシオガマ変異体のスクリーニングおよびそのゲノム解析から、次世代シーケンサーを用いた変異体原因遺伝子同定が可能になったので紹介したい。
問合せ先 構造生物学
箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp)

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