イノシトールリン脂質による自然免疫の制御
- 演題
- イノシトールリン脂質による自然免疫の制御
- 講演者
- 川﨑 拓実 博士(奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科)
- 使用言語
- 日本語
- 日時
- 2013年6月26日(水曜日) 16:30~17:15
- 場所
- L12会議室
- 内容
- ウィルス、細菌、寄生虫などの病原体が我々の体内に侵入すると、マクロファージや樹状細胞といった免疫細胞が活性化し、病原体が排除される。病原体由来の構造物(脂質、たんぱく質、核酸など)により引き起こされる初期の免疫応答を自然免疫と呼び、病原体の排除に必須の役割を担っている。自然免疫は、病原体由来の構造物を認識するレセプターを介してシグナルを下流に伝え、最終的に特異的な転写因子を活性化することで、免疫応答を引き起こす。我々は自然免疫のレセプターを介したシグナル伝達にイノシトール5′リン酸が重要な役割を果たしていることを見いだし、その作用機序を明らかにした。
【参考論文】
Recognition of nucleic acids by pattern‐recognition receptors and its relevance in autoimmunity. Kawasaki T, Kawai T, Akira S. Immunol Rev. 243(1):61‐73 2011 - 問合せ先
- 構造生物学
箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp)