Tol2トランスポゾンシステムが拓く新たな脈管および神経研究
- 演題
- Tol2トランスポゾンシステムが拓く新たな脈管および神経研究
- 講演者
- 浦崎 明宏 博士(Hubrecht Institute Schulte-Merkerグループ)
- 使用言語
- 日本語
- 日時
- 2013年5月28日(火曜日) 10:00~11:00
- 場所
- L12会議室
- 内容
- 脊椎動物において、トランスポゾン(動く遺伝子)を用いた遺伝学的方法論は長い間開発されてこなかった。そこで、我々は近年メダカゲノムから発見されたTol2トランスポゾンの転移に必要な領域を決定し、現在広く使われているTol2ベクターを作成した。さらに、ゼブラフィッシュにおける遺伝子トラップ法、エンハンサートラップ法、Gal4/UASシステム、in vivo転移誘導システムなどの遺伝学的方法論の開発に成功した。また、透明なゼブラフィッシュの利点を利用して、脈管形成の新たな様式を見いだした。ゼブラフィッシュにおけるTol2システムの積極的な活用は、これまで解析が困難だった脈管および神経研究に新たなフロンティアをもたらすだろう。
- 問合せ先
- 構造生物学
箱嶋 敏雄 (hakosima@bs.naist.jp)