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細胞社会の視点から見た細胞死 
―死後処理過程であるDNA分解、組織からの脱落について―

演題 細胞社会の視点から見た細胞死 
―死後処理過程であるDNA分解、組織からの脱落について―
講演者 川根 公樹 博士(マルセイユ発生生物学研究所 海外リサーチフェロー)
使用言語 日本語
日時 平成25年2月12日(火曜日) 16:00~
場所 L12会議室
内容
現代社会において個人の死は、親族集っての葬儀に火葬、生前にその人が果たしていた責務を誰がどのように勤めていくのかなど、社会的な種々の出来事や懸案を必然的にもたらす。細胞社会でおこる細胞の死においてもそれは例外ではない。細胞死とはただ死ぬべき細胞が死ねばそれで完結するわけではなく、“死そのもの”に加えて細胞死に伴っておきる様々な生命現象にも目を向けることが、細胞社会のコンテクストで細胞死を理解する上で必要となる。私達は、細胞死の際、死細胞の染色体DNAが積極的に分解される現象に着目して研究を開始し、その分子機構と生理的意義を明らか
にすることで、死後に細胞が適切に処理される過程の重要性を示してきた。そして今、上皮細胞が死の局面で実行する“組織からの脱落”現象に着目している。このような視点から細胞の一生の終焉をとらえ、私達の研究を紹介したい。

参考文献
1. Kawane et al., Proc Natl Acad Sci U S A. 107: 19432‐7, 2010
2. Nagata et al., Cell. 140: 619‐30, 2010
3. Kawane et al., Nature. 443: 998‐1002, 2006
問合せ先 分化・形態形成学
横田 明穂 (yokota@bs.naist.jp)

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