NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

研究室・教員

卒業生の声 - 拡がるNAIST遺伝子 -

伊波 幸紀 さん

  • 琉球大学 大学院医学研究科 薬理学講座 助教
  • 2016年度(修士) 神経システム生物学研究室

研究者としてのスキルを培うことができる大学

伊波 幸紀さんの近況写真

 この度は、様々な研究所や企業でご活躍されている先輩方とともに拡がるNAIST遺伝子の原稿を書く機会を頂き、誠にありがとうございます。
 私は、2014年4月に奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科の博士前期課程へ入学しました。元々、沖縄高専の生物資源工学を専攻しており、卒業後も更に研究を進めたいという気持ちがあり、進学する大学院を検討していた時、担当教員より”研究環境が整っている”とのことで紹介されたのが奈良先端科学技術大学院大学でした。入学後は、研究室配属のため、多くの研究室を訪問しました。その中でも、稲垣教授が率いる神経システム生物学研究室のスタッフ皆様の雰囲気に惹かれ、修士号取得までの2年間をそこで過ごしました。配属当初は、経験のない研究領域であったため不安でしたが、基礎的な実験手法のトレーニング、その後、各自研究テーマに沿って動物実験等を教授や先輩方より手厚くご指導頂きました。他にも論文査読や実験結果のディスカッションを2年間積み重ねたことで、研究者としてのスキルを培うことができました。
 博士前期課程を修了後は、研究の道ではなく企業で仕事をしてみたい・新薬の開発に携わりたいという気持ちから、CRO(医薬品開発業務受託機関)に就職しました。就職後は、肝疾患や腎疾患の治療に期待されている新薬の開発のため、全国各地の病院を訪問し、医師や病院のスタッフの皆様と協力して業務に従事してまいりました。
 仕事も順調に進んでいるなか、心の中では、研究をもう一度やりたいという気持ちがありました。そのような中ご縁があり、2020年4月に琉球大学医学研究科に着任することとなりました。私はこれまでに医学系領域は専攻しておらず、かつ数年間研究職から離れていたため、実験を行うことに不安がありましたが、奈良先端大で培ったスキルを活かし、現在楽しく研究に没頭しております。

【2021年04月掲載】

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