ポスドク募集のお知らせ
10/09/27
奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 植物グローバル教育プロジェクト バイオイメージングチーム（代表：稲田のりこ）では、産学イノベーション加速事業＜先端計測分析技術・機器開発＞「細胞内温度計測用プローブの開発」（チームリーダー：東京大学薬学部 内山聖一）に参画していただく博士研究員（ポスドク）１名を募集しています。
本研究課題は、高い空間・時間分解能で温度変化を検出する独自の蛍光プローブの開発と、そのプローブを用いた細胞内温度計測を目的としています。本研究に参画する研究員の方には、主に植物細胞、植物組織を用いて、蛍光寿命イメージング顕微鏡による細胞内温度計測法の確立から、低温耐性や病原体感染など、実際の生命現象と細胞内温度変化との関連についての生物学的研究を進めていただきます。解析する生命現象については、採用される方のアイデアを積極的に取り入れて行きたいと思っています。
本課題では、温度という観点から生命現象の解明を目指すという、これまでに全く例のない試みを進めて行きます。新しい研究分野への挑戦に意欲的な方、自立した研究者を目指す方を募集します。
■ 温度プローブに関する参照論文
- C. Gota, K. Okabe, T. Funatsu, Y. Harada, S. Uchiyama: "Hydrophilic fluorescent nanogel thermometer for intracellular thermometry" J. Am. Chem. Soc., 131, 2766–2767 (2009)
- [Highlighted in, "Fluorescent thermometer: Hot glowing cells" NPG Asia Materials, 08/June/2009; 「細胞内の温度を精密に測る」 現代化学（東京化学同人、5月号）、p.11 (2009); 「細胞中の温度センサー」 朝日新聞、2009年3月20日付；P. Broadwith: "Molecular thermometer for living cells" Chemistry World (RSC, issue 3), 6, p.26 (2009); S. Borman: "Measuring cell fever" Chem. Eng. News (ACS, issue 7), 87, p.11 (2009); 「生きた細胞 温度 詳しく計測」 日本経済新聞、2009年2月23日付； 「細胞の温度測れる分子」 東京新聞、2009年2月17日付]
■ 蛍光寿命イメージングに関する参照論文
- M. Iwai, M. Yokono, N. Inada, J. Minagawa: "Live-cell imaging of photosystem II antenna dissociation during state transition" Proc. Natl. Acad. Sci. USA., 107, 2337–2342 (2010)
- [Highlighted in D.M. Kramer: "The photonic “smart grid” of the chloroplast in action" Proc. Natl. Acad. Sci. USA., 107, 2729–2730 (2010)]
採用条件
【採用期間】
2011年1月から年度毎の契約、2014年3月まで延長可能（採用時期については応相談）
【待遇】
年俸408万円（月額 34万円）
【応募方法】
以下の書類を郵送すること
- 履歴書
- 研究業績リスト（原著論文、総説、学会発表など）
- これまでの研究の概要（A4 , 1枚程度）
- 照会可能な３名の方の連絡先
【選考方法】
書類選考の後、面接を行います。
【応募締め切り】
11月末日
【書類の宛先および問い合わせ先】
〒630-0192 奈良県生駒市高山町8916-5
奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 植物グローバル教育プロジェクト
稲田のりこ（分担開発者）
Tel:0743-72-6250
Fax: 0743-72-6251
E-mail:norikoi
bs.naist.jp
【参照HP】
チームリーダー内山聖一のHP
http://www9.plala.or.jp/Seiichi_Uchiyama/
植物グローバルのHP
http://bsw3.naist.jp/plantglobal/message/etc/100927.html
バイオサイエンス研究科 植物グローバル教育プロジェクト
〒630-0192 生駒市高山町 8916-5