植物科学グローバルトップ教育推進プログラム

平成24年度活動報告

参加学生に対する教育支援

植物科学グローバルトップ教育推進プログラムが発足されて3年目の本年度は、第三期生として全国から23名の大学院生の参加があり(参加学生一覧はこちら)、実験手法についてのディスカッション、NAISTにおける実験指導の他に、次のような教育支援を行いました。

1. 方針発表会

日時:平成24年4月13日、場所:本学バイオサイエンス研究科大セミナー室

第三期生として本プログラムに参加した23名の学生は、4月に行われた方針発表会で一堂に会し、各自の研究計画について発表を行いました。各発表の研究分野は多岐にわたり、いずれの課題でも、本プログラムで学ぶ最先端技術を活用して、新しい研究を切り拓こうという強い意気込みが感じられました。


2. 技術講習会

日時:平成24年6月11日〜15日、場所:本学バイオサイエンス研究科

平成24年度参加学生を対象とした技術講習会を、5日間の合宿形式で行いました。技術講習会では、タンパク質精製・タンパク質質量解析・ゲノムトランスクリプトーム・バイオイメージングの4つのトピックスについて、植物グローバル教員および外部講師による講義と実習が行われました。講習会終了後の参加学生からのアンケートでは、「各分野について体系的に分かりやすく教えてもらうことが出来、とても勉強になった」「今後の研究に大きく活かせる内容だった」「学生同士交流でき、励みになった」などの声が寄せられました。また、14日夜には、参加学生間の交流促進のためのBBQを行いました(技術講習会の写真はこちら)。


3. 平成24年度ワークショップ「成果報告会」

日時:平成25年2月28日、3月1日、場所:本学バイオサイエンス研究科大講義室

年度末には、一般公開のワークショップ形式で、第三期参加学生の成果報告会を開催しました。それぞれの研究分野での最新の結果発表に対して、参加学生や学内外の研究者から活発な質問が投げかけられ、大きな盛り上がりを見せました(成果報告会の写真はこちら)。


これらの教育支援を受けて、本プログラムへの参加学生が成果を発表した論文数は、2010年から2013年の3年間で25報に上りました(参加学生による発表論文はこちら)。


ワークショップ・シンポジウム

プログラム参加学生だけでなく、一般の植物科学系研究者を対象とした最先端教育、研究者間交流促進のため、平成24年度は次のような一般公開のワークショップ・シンポジウムを開催しました。

1. ワークショップ「実験生物学と情報学的アプローチのシームレスな融合」

平成24年6月13日、場所:本学バイオサイエンス研究科大講義室

ポスター基礎生物学研究所の佐藤昌直助教と植物グローバルとの共催で行われたこのワークショップでは、画像解析とトランスクリプトーム研究にいかにして情報学的アプローチを活用するかという内容で、佐藤助教を含む国内の7名の講師による講演が行われました。13日は倉田哲也特任准教授の挨拶で始まり、講師7名の発表が終わった後、夜には本学研修ホールにて情報交換会が開かれました。参加された講師の先生方を中心に、研究内容やさまざまな技術についての活発な意見・情報交換が行われ、学内・学外合わせて113名の参加がありました。(ワークショップ「実験生物学と情報学的アプローチのシームレスな融合」の写真はこちら


2. シンポジウム「明日の植物科学を探る –ゲノムから細胞機能の統合を目指して-」

平成24年11月6日、7日、場所:本学ミレニアムホール

ポスター文部科学省特定領域研究「植物メリステム」(代表:町田泰則)と植物科学グローバルトップ教育推進プログラムとの共催で、平成24年度シンポジウム「明日の植物科学を探る –ゲノムから細胞機能の統合を目指して-」を開催しました。最先端植物科学研究に携わっている国内10名の研究者による講演が行われ、2日間で学内・学外合わせて132名の参加がありました。6日初日は、特定代表の町田泰則教授(名古屋大学)による挨拶、深尾陽一朗特任准教授による植物グローバルの紹介に始まり、6名の講演、2日目の7日には4名の講演が行われ、田坂昌生教授の閉会の挨拶で幕を閉じました。どの講演も、発表後非常に活発な質疑応答が行われ、両日とも予定終了時間を大幅に超える盛り上がりを見せました(シンポジウム「明日の植物科学を探る –ゲノムから細胞機能の統合を目指して-」の写真はこちら)。


その他の活動

1. 植物グローバルFacebookの開設

植物グローバルのツイッター本プログラムの広報活動、情報交換の場の提供の一環としてFacebookを始めました。植物グローバルの活動を報告するとともに、学外からの来訪者など植物グローバル研究室の情報を随時掲載しています。(植物グローバルのFacebookはこちら


2. 植物科学グローバルトップ教育推進プログラムにおける授業科目の履修および単位の認定

本プログラムでは、技術講習会やワークショップ、シンポジウムへの参加をもとに、奈良先端大での単位申請をすることができます。今年度は、北海道大学、帯広畜産大学、奈良女子大学、九州大学の学生4名が授業科目を履修し、単位が認定されました。


3. 第四期参加学生の公募

植物グローバルのツイッター全国の植物科学系大学院生を対象として、第四期参加学生の公募を行い、第四期生として28名を選抜しました。