植物科学グローバルトップ教育推進プログラムが発足されて2年目の本年度は、第二期生として全国から22名の大学院生の参加があり(参加学生一覧はこちら)、実験手法についてのディスカッション、NAISTにおける実験指導の他に、次のような教育支援を行いました。
日時:平成23年4月4日、場所:本学研修ホール
第二期生として本プログラムに参加した22名の学生は、4月に行われた方針発表会で一堂に会し、各自の研究計画について発表を行いました。各発表の研究分野は多岐にわたり、いずれの課題でも、本プログラムで学ぶ最先端技術を活用して、新しい研究を切り拓こうという強い意気込みが感じられました。
日時:平成23年6月6日〜10日、場所:本学バイオサイエンス研究科
平成23年度参加学生を対象とした技術講習会を、5日間の合宿形式で行いました。技術講習会では、タンパク質精製・タンパク質質量解析・ゲノムトランスクリプトーム・バイオイメージングの4つのトピックスについて、植物グローバル教員および外部講師による講義と実習が行われました。講習会終了後の参加学生からのアンケートでは、「詳しく分かりやすい内容で理解が深まった」「知識をたくさん得ることができ、大変良かった」などの声が寄せられました。また、7日夜には、参加学生間の交流促進のためのBBQを行いました(技術講習会の写真はこちら)。
日時:平成24年3月14日、15日、場所:本学バイオサイエンス研究科大講義室
年度末には、一般公開のワークショップ形式で、第二期参加学生の成果報告会を開催しました。それぞれの研究分野での最新の結果発表に対して、参加学生や学内外の研究者から活発な質問が投げかけられ、大きな盛り上がりを見せました(成果報告会の写真はこちら)。
これらの教育支援を受けて、本プログラムへの参加学生が成果を発表した論文数は、2012年で14報に上りました(参加学生による発表論文はこちら)。
プログラム参加学生だけでなく、一般の植物科学系研究者を対象とした最先端教育、研究者間交流促進のため、平成23年度は次のような一般公開のワークショップ・シンポジウムを開催しました。
平成23年6月8日、場所:本学バイオサイエンス研究科大講義室
このワークショップでは、国内の7名の講師を招き、高速シーケンサーを用いた先端的な研究内容についての講演をしていただきました。8日は倉田哲也特任准教授の挨拶で始まり、講師7名の発表が終わった後、夜には本学ミレニアムホールにて情報交換会が開かれました。参加された講師の先生方を中心に、研究内容や高速シーケンサーを用いた研究に関しての活発な意見・情報交換が行われ、学内・学外合わせて134名の参加がありました。(ワークショップ「高速シーケンスによる新たなアプローチ」の写真はこちら)
平成23年11月24日、25日、場所:本学ミレニアムホール
文部科学省特定領域研究「植物メリステム」(代表:町田泰則)と植物科学グローバルトップ教育推進プログラムとの共催で、平成23年度シンポジウム「プロテオミクスを生命科学に活かす10の方法」を開催しました。学内1名を含む国内10名の研究者による講演が行われ、2日間で学内・学外合わせて145名の参加がありました。24日初日は、特定代表の町田泰則教授(名古屋大学)による挨拶、深尾陽一朗特任准教授による植物グローバルの紹介に始まり、6名の講演、2日目の25日には4名の講演が行われ、田坂昌生教授の閉会の挨拶で幕を閉じました。どの講演も、発表後非常に活発な質疑応答が行われ、両日とも予定終了時間を大幅に超える盛り上がりを見せました(シンポジウム「プロテオミクスを生命科学に活かす10の方法」の写真はこちら)。
本プログラムの広報活動、情報交換の場の提供の一環としてツイッターを始めました。(植物グローバルのツイッターはこちら)
平成23年6月21日、場所:バイオサイエンス研究科
本プログラムは、東京大学・京都大学・名古屋大学との間で共同事業運営契約を結び、NAISTを含む4大学間で協力体制を取ることにより、より効果的な最先端技術教育の推進を目標としています。学外委員である東京大学理学部福田裕穂教授、京都大学生命科学科佐藤文彦教授、名古屋大学農学部松岡信教授の3名、および学内委員の7名(島本功教授、田坂昌生教授、梅田正明教授および植物グローバル教員4名)が一堂に会し、本プログラム運営における4大学間の連携体制について話し合いました。
本プログラムに参加する国立大学生は、本プログラムへの参加に伴う技術講習会、ワークショップ、シンポジウムなどの出席を、授業科目の履修として単位申請することができます(教授会などにおける手続きを必要とする)。京都大学と名古屋大学については、本年度の8月に、NAISTとの間で単位互換協定が締結され、この2大学からの参加学生は、本プログラムの参加を、所属大学での単位として申請することが可能となりました。
全国の植物科学系大学院生を対象として、第三期参加学生の公募を行い、第三期生として23名を選抜しました。