新学術領域研「植物多能性幹細胞」

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本領域の目的

動物の多能性幹細胞は受精後間もなく消滅しますが、植物の幹細胞の中には多能性を失わないものがあります。これらの幹細胞は集団として体中に増え、植物の永続的かつ旺盛な器官成長を支えています。また、植物は体細胞のリプログラミングによって多能性幹細胞を新生する能力も備えています。このような類い希な幹細胞の増殖・維持能力が、変動する環境下で生き抜く植物に強い生命力を与えていますが、植物科学において幹細胞の特性に迫る研究分野は明確には存在しません。本領域では植物幹細胞をin vivoで増殖・維持するメカニズムを解明し、多能性を自在に操る植物の特徴を明らかにします。そして、植物の永続的な生存システムをもたらす基盤原理の理解を目指します。