研究室・教員

卒業生の声 - 拡がるNAIST遺伝子 -

岩脇 隆夫 さん

就職先
理化学研究所・岩脇独立主幹研究ユニット、ユニットリーダー
修了年度
2000年度(博士) 動物細胞工学
岩脇 隆夫さんの近況写真

私が高校生の頃、まだ時代はバブル経済期で、証券会社や銀行が人気の就職先でした。それゆえに、進学先も経済学部や経営学部を目指す人が多かったように思います。当時、自分は部活ばっかりやっていて、将来への明確なビジョンをほとんどもっていなかったため、とりあえず時代の波についていくかの様に、進路分けのときには文系コースを選択し、3年になると(何がやりたいのか?大してわかってなかったのに)、経済学部への進路希望を出していました。その年の秋、人生を変える大きな出会いがありました。そう、分子生物学との出会いです。きっかけは利根川進博士のノーベル賞。日本人7人目の受賞ということで、新聞や雑誌でその功績は大きく取り上げられ、素人の高校生にもその研究の面白さが伝わってきました。漠然と、「こんな仕事ができたらいいなー」って思ったのですが、時代の波に流されるまま、予定通り文系の大学に進学してしまいました。ただ、興味がないと続きませんねー。あっさり、2年の春に中退してしまいました。 その後、理系に転向して、予備校に通い、何とか生物学にたずさわれる大学(教育系ですが)へ進むことができました(スペースの関係上、詳しく述べることはできませんが、この予備校生・大学生時代の先生との出会いも自分の人生には計り知れないほど大きなものとなっています)。

大学3年のとき、2度目の大きな出会いがありました。生まれたてのNAISTとの出会いです。ご存知の通り、NAISTは異分野からの大学院生も受け入れてくれるため、私のような経歴の学生でも暖かく迎えてくれました(もちろん、きびしい?入試はありましたが・・・)。高校3年生からずいぶん月日は経ち、遠回りしましたが、ようやくここNAISTで夢がかない、遺伝子や細胞の研究ができるようになりました。実際、このNAISTではいろんな所から多くの学生が集まってくるし、研究環境が充実しているため、いっぱい実験できたし、いろんなことをディスカッションできました。卒業後も、何とかバイオ研究を職業として続けることができ、去年(2005年)の春には念願の独立研究室をもつことができました。NAISTは自分にとってビッグチャンスをくれた場所です。それが大きなホームランとなるか、空振り三振となるか、まだわかりませんが、ここNAISTで学んだことはこれからも大事にしていきたいと思います。

【2006年08月掲載】

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