島本研では、2つの大きなテーマで研究が進められています
植物は日の長さの変化(長日・短日)に対応して花を咲かせる機構を発達させてきた。しかし花を咲かせる機構、すなわちどんな遺伝子が花を咲かせるのに必要であるか、何が長日・短日の違いを支配しているのかは知られていなかった。当研究室ではイネにおける開花の仕組みを分子レベルで解析し、どのようにして植物が花を咲かせる時期を制御しているのかを明らかにする研究を進めている。
作物の収量は病害により大きな影響を受けている。病害の軽減のため、作物が持っている耐病性機能を強化してゆくことが期待されている。そのためには、現在不明である耐病性シグナル伝達の分子機構を理解し、耐病性の付与に重要なタンパク質を同定することが必要である。我々は、低分子量Gタンパク質OsRac1を含むタンパク質複合体「Defensome」のタンパク質間相互作用ネットワークを明らかにすることにより、耐病性シグナル伝達に関わるタンパク質複合体の機能を解明することを試みる。