1. アルコール発酵の調節メカニズム
アルコール発酵とは、先史時代より酒類や発酵食品の製造に利用されている、人類に馴染み深い微生物代謝現象です。ところが、酵母のアルコール発酵能力の改変は、驚くほど困難であることがわかっています。
2. 酵母と乳酸菌の共生/相互作用
伝統的な発酵食品の製造では酵母と乳酸菌が共存するプロセスが多く見られます(清酒、醤油、味噌、漬物など)。地球上に様々な微生物が存在する中で、なぜ酵母と乳酸菌はこんなにも「仲が良い」のでしょうか。
3. 植物常在菌がもたらす発酵の起源
酵母や麹菌など、食品の発酵に重要な働きをしている微生物はどこからやってきたのでしょうか。発酵食品の原材料となる植物の表面に住み着いている常在菌たちが手がかりを与えてくれるかもしれません。
4. 酵母オルガネラ機能の強化(木俣G)
小胞体は分泌タンパク質や脂質の生合成を司るオルガネラです。真核生物は、小胞体の機能不全時に小胞体ストレス応答を引き起こし、小胞体のサイズや機能を増大させます。詳しい内容は木俣准教授のHPをご覧ください。
5. TORシグナル経路の解明(両角・中瀬G)
細胞外の栄養源やインスリン/成長因子による刺激を伝達し、細胞のガン化、神経疾患、糖尿病や老化に深く関わるTOR経路の制御機構には多くの謎が残されています。詳しい内容は両角助教・中瀬助教のHPをご覧ください。