成果報告

論文No.060

EMS処理により単離されたホウ素関連突然変異体の原因遺伝子の単離。―次世代シーケンサーを用いた効率的な原因遺伝子単離法―

田畑亮、神谷岳洋、重信秀治、山口勝司、山田昌史、長谷部光泰、藤原徹、澤進一郎
Plant Signal. Behav. in press. (2012)

Tabata, R., Kamiya, T, Shigenobu, S., Yamaguchi, K., Yamada, M., Hasebe, M., Fujiwara, T. and Sawa, S. (2012) Identification of an EMS-induced causal mutation in a gene required for boron-mediated root development by low-coverage genome re-sequencing in Arabidopsis. Plant Signal. Behav. in press.

 次世代シーケンサーで全ゲノム配列を読むことで、突然変異体の原因遺伝子を単離する方法を確立した。その技術を用いて、ホウ素に応答した根の発生異常を起こす突然変異体の原因遺伝子を単離し、エチレンがホウ素応答に寄与することを示唆した。

Fig. 1

図1 ラフマップと低いカバーでの次世代シーケンサーの結果を組み合わせて、効率的に原因遺伝子を単離することが可能となった。