成果報告

論文No.059

植物の発生と線虫感染に関わるCLEペプチドホルモンの機能

清原駿佑、澤進一郎
Plant Cell Physiol. in press. (2012)

Kiyohara, S. and Sawa, S. (2012) CLE signaling systems during plant development and nematode infection. Plant Cell Physiol. in press.

 多細胞生物の細胞間シグナル伝達には,ペプチドホルモンが利用される場合がある,CLEペプチドホルモンは茎頂分裂組織や根端分裂組織の活性制御、維管束分化、胚発生など様々な形態形成に関与している。一方、面白いことに、動物界では植物感染性線虫のみがCLE遺伝子を持ち、植物への感染に利用していると考えられている。本総説では、このように、CLEペプチドホルモンの種類や機能について概説している。

Fig. 1

図1 茎頂で機能するCLV3。
CLV3と情報が混線しないように、BAMが、他のCLEをブロックしている。